「軍都・廣島」関連略年表

  この頁では、「軍都・広島」に関連した年表を編集しました。
おじさんの「原爆記」を掲載し、関連資料を掲載するまでは「軍都・廣島」についての私の知識は疎いもので、調べるのも見るのもはじめての事柄ばかりでした。
原爆記を編集して行くうちに史実の関連を知るうえで年表があればと思い一応の作成をみましたので、掲載していますが、間違いもあると思いますので、今後とも追加改訂していかなくてはと思っています。
10.11.14更新   原爆関連事項04.09.01追記    03.08.16裕・記編集
1871 明治4年 7月14日 廃藩置県で広島県と福山県となる
10月12日 「鎮西鎮台第一分営」が広島城域内に設置(旧藩兵からなる)
1872 明治 5年 1月 比治山に「共同墓地」(後の陸軍共同墓地)設置(鎮台将兵の墓地として)
11月28日 富国強兵政策による「徴兵令」告諭  1873年1月10日布告
12月 太陽暦採用(旧暦の明治5年12月3日が、明治6年1月1日とされた)
1873 明治6年 1月9日 「第五軍管広島鎮台」が第一分営跡に設置、第二八大隊創設
1875 明治8年 5月 歩兵第十一連隊」が編成される
6月 基町一帯に「(西)練兵場」設置
江波射撃場設立
1876 明治9年 4月18日 広島県・深津県の一部(元福山県)が合併し広島県となる
1878 明治11年 11月1日 郡区町村編成法施行=広島区となる
1888 明治21年 5月14日 第五軍管広島鎮台が「第五師団」司令部に昇格  (全国第一〜六師団※)
8月1日 安芸郡江田島町へ「海軍兵学校」東京築地より移転
1889 明治22年 2月11日 大日本帝国憲法発布 1890年11月29日施行
4月1日 市制施行 面積≒27万ku 人口83,387人、23,824戸 
*1895(明治28)年ですが、正岡子規が詠んだ句があります
7月1日 呉海軍鎮守府開庁、造船部と造機部を設置
9月 市役所開庁(中島新町)
11月30日 宇品港」開港 (明治17年9月5日起工式挙行)
1890 明治23年 1月 「東練兵場」(市内北東部)に設置
1894 明治27年 6月9日 第五師団・歩兵第十一連隊宇品港より朝鮮半島に出兵 1895年7月復員
6月10日 山陽鉄道、三原(現糸崎)から広島まで開通
8月1日 「日清戦争」宣戦布告
8月20日 広島駅から宇品まで5.9km軍用鉄道として敷設(8月4日着工、8月20日完成17日間の突貫工事)
9月8日 「広島大本営」が広島城域内に設置
10月 市内に電燈ともる(1893年5月広島電燈株式会社設立)
10月18日 〜7日間「第七回臨時帝国議会」が西練兵場に造られた木造平屋建仮議事堂で開催された
1895 明治28年 4月 「日清戦争」下関条約締結で終結
6月 (広島湾内の)似島に「臨時陸軍検疫所」開設。
1897 明治30年 3月 陸軍中央糧秣廠宇品支廠」設置 以後拡張されて1911(明治44)年に竣工
6月 「大阪砲兵工廠広島出張所」設置 1905(明治38)年「陸軍兵器支廠」へ昇格
9月1日 広島「陸軍幼年学校」旧仮議事堂にて開校
9月 「陸軍補給廠運輸部宇品支部」を設置 1902(明治35)年広島「陸軍運輸部」へ昇格
10月 「呉海軍造船廠」設置(造船部と造機部を改称) 
1903(明治36)年11月10日「呉海軍工廠」設立(呉海軍造船廠と呉海軍造兵廠が合併)
1899 明治32年 1月1日 広島市水道給水開始
1900 明治33年 6月26日 (北清事変で)第五師団に動員令下る
1902 明治35年 6月 軍用桟橋として宇品に「六管桟橋」造られる
1904 明治37年 1月 「陸軍被服廠広島派出所」設置 1907(明治40)年広島「陸軍被服支廠」へ昇格
2月10日 「日露戦争」宣戦布告 1905年9月ポーツマス条約終結
4月14日 第五師団動員令下る、南満州各地転戦 1905年12月復員
8月 似島に第二検疫所新設
1905 明治38年 1月 似島に「捕虜収容所」設置(閉鎖された第一検疫所)
1910 明治43年 8月22日 「韓国併合」に関する日韓条約を強行調印
10月1日 ガス供給開始(1909年10月広島瓦斯株式会社創立)
1913 大正元年 11月23日 広島電気軌道開業、市内に電車開通
※{1922年8月22日宮島線
(西広島〜草津) 1926年7月15日(〜新宮島まで)開通}
1914 大正3年 7月28日 オーストリアがセルビアに宣戦布告で「第一次世界大戦」開戦、
第五師団の一部宇品から(独租借地であった)青島へ出兵 
1918 大正7年 8月 シベリア(西伯利亞)出兵はじまる(1922年10日撤兵;戦病死者≒4600人)
11月11日 独降伏で「第一次世界大戦」終結 1919年ベルサイユ条約締結で講和成立
1919 大正8年 8月 似島に広島「陸軍弾薬庫」設置
1927 昭和2年 7月 第五師団などが宇品港から「第一次山東出兵」 1928年4月、5月にも出兵
1931 昭和6年 9月18日 「満州事変」始まる (1932年3月1日満州国建国宣言)
12月21日 第五師団約2,000名満州派遣で宇品港出発
1933 昭和8年 3月27日 国際連盟脱退
1937 昭和12年 7月7日 盧溝橋の攻撃「日中戦争」勃発
8月1日 「第五師団・歩兵第十一連隊・歩兵第四一連隊」宇品港出発(7月22日出動)、中国各地転戦
1938 昭和13年 4月1日 国家総動員法(総力戦遂行のため国家のすべての人的・物的資源を政府が統制運用できる旨を規定したもの)
独オットー・ハーン(1944年ノーベル化学賞受賞)らによる原子核分裂の発見 
  英ジェームス・チャドウィック1932年中性子の発見
1939 昭和14年 5月11日 ノモンハン事件
7月 朝鮮人の徴用労働者「強制連行」始まる
9月1日 独ポーランド侵攻「第二次世界大戦」開戦 9月3日英・仏対独宣戦布告
11月10日 朝鮮人の創氏改名令公布
1941 昭和16年 3月1日 国民学校令に基づいて小学校を国民学校と改称
12月8日 日本軍真珠湾奇襲攻撃「太平洋戦争」開戦
12月16日 呉海軍工廠で戦艦「大和」竣工(1937年1月.4日起工)1945年4月7日九州坊ノ岬沖90海里で撃沈
1942 昭和17年 4月18日 B-25 16機による日本本土への初空襲(東京、神戸、横浜、名古屋が第一目標となった)
6月5日 〜6月7日ミッドウェー海戦で日本海軍大敗
7月 広島陸軍運輸部が「陸軍船舶司令部」に改称、昇格
12月2日 米・シカゴ大学で世界最初の実用原子炉(パイル) 1号臨界
1943 昭和18年 3月 「都市疎開要項」を決定
4月 三菱重工広島造船所、機械製作所が竣工、軍需品(魚雷艇等を造っていた)
1944 昭和19年 6月30日 閣議、大都市の学童集団疎開の決定
       7月7日 1943年9月策定の「絶対国防圏」サイパン島で日本軍玉砕
8月 朝鮮人の義務徴兵制と女子挺身勤労令が公布され施行
11月11日 広島県最初の空襲。B29 1機が御調郡原田村に爆弾10個を投下
11月18日 広島市で第一次建物疎開の実施 原爆投下まで計6回実施
1945 昭和20年 1月 第五師団の留守部隊が再編され「中国軍管区」司令部となる
2月4日 〜2月11日米・英・ソの首脳「ヤルタ会談」で戦後処理などの密約をする
      3月10日 東京大空襲(で10万人にも及ぶ人々が犠牲になりました)
3月18日 〜3月19日 広島市へ空襲 B29 1機による、死者10人
3月26日 米軍沖縄慶良間諸島上陸開始  〜6月23日沖縄占領
4月3日 広島市の学童疎開第一陣出発
4月7日 広島騎兵第五連隊内に「第二総軍司令部」設置
6月 広島文理科大学内に「中国地方総監府」設置
7月1日 呉大空襲で市内の大半焼失
7月16日 米国ニューメキシコ州のアラモゴード砂漠で世界最初の原子爆弾爆発実験を実施
7月25日 トルーマン米大統領、日本に対する原子爆弾の投下命令を下した
7月26日 連合国「ポツダム宣言」を発表
8月6日 (月曜日)午前8時15分 米軍広島に原子爆弾投下
トルーマン米大統領世界に向け16時間前広島に投下したのは原子爆弾であると声明をだす
8月8日 ソ連、対日宣戦布告(ヤルタ密約に基づき)
8月9日 (木曜日)午前11時2分 米軍長崎に原子爆弾投下
8月10日 陸海軍合同検討会議開催、原子爆弾と認め“広島原爆調査報告書”を作成、大本営に報告
8月15日 (水曜日) 天皇終戦詔書で「第二次世界大戦」終る
        8月30日 マッカーサーGHQ最高司令官厚木(海軍飛行場)に到着
9月2日 東京湾の米戦艦ミズーリ上で日本側代表・重光葵外相、梅津美治郎参謀総長、連合国代表・連合国最高司令官マッカーサーが「降伏文書」に署名、日本の降伏が確定
9月17日 枕崎颱風来襲、広島県内死者・行方不明者2012人
9月19日 GHQプレスコードを指令以後原爆関係報道は影をひそめる
1951 昭和26年 9月8日 サンフランシスコ講和条約(正式名としては「日本国との平和条約」)全権委員によって署名
参考資料 植野浩氏著‘ヒロシマ散歩’
広島市編集発行‘図説広島市史’
広島平和記念資料館の資料
訂正履歴・追記
05.05.24 1894年10月18日第七回臨時帝国議会 会期訂正
09.02.23 サンフランシスコ講和条約署名日  など追記
09.03.29 陸軍免疫所→臨時陸軍検疫所と訂正
10.11.14 宇品線16日間→17日間の突貫工事と訂正。
8月4日着工、8月20日完成、8月21日開通



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