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廿日市市宮島町の厳島神社境内に設置されている「平舞台」です。 |
平舞台は、寝殿造りの庭にあたる部分で、広さは167.6坪(約553.1u)です。
1176(安元2)年平氏一門が社参して千僧供養※が行われた際、社殿の前方に仮廊を設けたという記録があり、仮設の床が常設となったものともいわれています。
前方には火焼前(ひたさき)と呼ばれる突き出た箇所があり、管絃祭の出御・還御はここから行われます。
また他の社殿の束柱は木造ですが、この平舞台を支える束柱は、毛利元就(1497-1571)によって寄進されたと伝えられる赤間石でできています。 |
※解説資料は、宮島観光協会などの資料を参考にしました。 |
(せんそうくよう)
千僧供養: |
〔仏〕 千人の僧を招いて、食事を供し法要を行うこと。
中国や日本で盛んに催され、きわめて功徳が大きいとされた。千僧会(え)。千僧供。千僧斎。 |
(あかまいし)
赤間石: |
赤褐色の輝緑凝灰岩。山口県厚狭(あさ)郡に産する。
硯石(すずりいし)とされる。あかま。紫金石。 |
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宮島へ行って厳島神社にお参りするために拝観料300円を払いお参りするのはいわゆる本殿だけでした。
2007年交流ウォーク関係で訪ねた厳島神社もう少し丁寧にみていこうと思ったのです。
ここを平舞台ということはなんとなく知っていましたが、海の中に建てられた寝殿造り(厳島神社)の庭に当たる部分だったのかと知ったのでした。
コロナ禍の2021年正月参拝した時は雨模様でもありましたが、観光客が写らない平舞台を撮影できましたので、画像を加えましました。 |
22.04.18.更新 07.12.16裕・記編集 |