(大聖院の)仏足跡

  廿日市市宮島町の大聖院境内に建立されている「仏足跡」をこの頁で取り上げました。
仏足跡(スリランカ)
お釈迦(しゃか)さまの足の裏を見てこれを敬(うやまえ)ば、生身(しょうじん)の仏(ほとけ)を拝むのと同じ身体・諸願の罪障(ざいしょう)を滅(めっ)するといわれています。
    御真言:ノウマク・サンマンダ・ボダナン・バク
七回唱えて仏足跡をさわりご利益をいただいてください。
(ぶっそくせき)
仏足石:
釈迦の足の裏の形を表面に刻んだ石。
インドの初期仏教では仏がそこにいることを示すしるしとして用いたが、のち礼拝の対象とされ、千輻輪(せんぷくりん)などの図が刻まれる。
日本では奈良の薬師寺にあるものが最古で、天平勝宝5(753)年の銘がある。
仏足石の歌: 奈良の薬師寺にある仏足石歌碑に刻まれた21首の歌。
仏足石にちなんで仏を賛美したもので、1字1音式の万葉仮名で表記されています。
 -1番歌-
「美阿止都久留 伊志乃比鼻伎波 阿米尓伊多利 都知佐閉由須礼 知々波々賀多米尓」
  漢字混じり文にすると
『御足跡(みあと)作る 石の響きは 天に至り 土さへ揺すれ 父母が為に』
釈迦の実際の足跡ではなく、三十二相八十種好の説にもとづいてが刻まれているそうで、Wikipediaによると代表的な仏足石として次のようなものがあるそうですが、ここ大聖院の仏足跡は長指相かなと(わたしは勝手に)思っているのですが。
(そくげ・
あんびょうりゅうそう)

足下安平立相:
足が大きく平らで、土踏まずがないという特徴がある。より古い形式では何も模様がかかれていないことが多い。
(そくげにりんそう)
足下二輪相:
足のほぼ中央に二重の輪が画かれ、そこから放射状に線が画かれる。
(ちょうしそう)
長指相:
仏陀は手の指も足の指も長かったとされ、足跡の指も長く画かれる。
(しゅそくしまんそう)
手足指網相:
指と指の間に水かきのような網があったとされている。仏足石では、魚の絵で網を表している。
真言宗のお寺でよく見ていた“仏足石”でしたが、ここ大聖院でも“仏足石”をみましたが、ここ大聖院では“仏足跡”と読み方は同じでしょうし、同じお釈迦様の足の裏を表現したものですが、あてる漢字に違いがありました。
境内でみた仏足跡は一箇所ではなく、涅槃像前(仏陀の生涯が描かれている絵)涅槃像前に仏足跡がありましたがこれはいままで見てきたものとさほど変わりはありませんでした。しかし、勅願堂妻壁に掛けてある仏足跡は、精巧に作られているな〜と思ったので撮影しました。
12.09.04.裕・記編集

12.05.19撮影
 広島県廿日市市宮島町210 (大聖院境内)

12.05.01撮影
勅願堂妻壁に掛けてあります

12.05.01撮影



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