(厳島神社)令和の大鳥居保存修理工事

  廿日市市宮島町の厳島神社に建立されている“(厳島神社)大鳥居”「令和の保存修理工事]を取り上げました。
(現在の第8代の)厳島神社・大鳥居は、1875(明治8)年建立以来140年以上が経過し、損傷や老朽化が進んでいます。
そのため、2019(令和元)年6月17日から大規模な保存修理工事(屋根葺替、塗装及び部分修理などだそうです)が行われています。
2019(令和元)年度は主に調査が行われ、その結果により修理方針が決定するので、工事終了時期は未定です(が2〜3年かかる見込みとの報道がありました)。
大鳥居保存修理工事内容(厳島神社の公開資料によると)
1. 屋根葺替:檜皮(大屋根、袖 柱上屋根)、前回の葺替から25年が経過していました。
2. 塗装塗替:前回の塗替から15年が経過しているので、旧塗装を法令に基づいて掻き落とし処分を行い、
 朱色塗装(アクリル有機顔料塗装)としました。
 扁額の補修も前回修理より11年が経過しているので、修理を行いました。
3. 木部補修及び調査:以前に自費調査として、東西主 柱の部分的破損調査を行い、
 東主 柱の北面袖貫上にウウロ(当初からの腐朽による穴)が確認された他、
 西主柱の金輪継補強鉄金物の錆による破損が確認されました。
 よって、今回は全体の破損調査(レジストグラフ調査、簡易 X 線調査、レーダー探査、
 内視鏡調査等々)と構造診断を行い、その結果によって補修や補強方法を検討しました。
 また、島木・笠木内部の状況確認の調査も併せて行いました。
2019(令和元)年7月20日大鳥居に足場が組まれたと報道で知りましたが、宮島への人出(観光客)の多さがしばしばローカルニュースなどで取り上げられていましたので、撮影に足が向かなかったのです。
2020年になるとコロナ禍で不要不急の外出自粛ということでこれまた撮影に行かなかったのです。
2021年1月7都府県にコロナへの緊急事態宣言が出され、GO TOも一時停止になり、観光客がほどんどいない宮島になったであろうと、雨模様の1月22日(金)に息子と厳島神社への遅い初詣に出かけたのです。
宮島口発9時10分〜16時10分の便は大鳥居に接近する「大鳥居便」を運航しているJR連絡船に乗り、海から工事足場が組まれた大鳥居を撮影し、そして本殿前で参拝した後閑散とした厳島神社からも大鳥居を撮影しましたので、この頁を編集しました。
 21.01.25.裕・記編集

21.01.22.撮影
広島県廿日市市宮島町  厳島神社大鳥居をJR連絡船からみました

21.01.22.撮影
工事用足場が組まれた大鳥居 (西の松原側へ仮設通路が組まれています)

21.01.22.撮影

21.01.22.撮影
厳島神社火焼前から大鳥居をみました

21.01.22.撮影

21.01.22.撮影
(火焼前からみました)



厳島神社大鳥居-概説-
大鳥居拡大画像その1
大鳥居拡大画像その2
大鳥居拡大画像その3
大鳥居拡大画像その4
大鳥居資料
大鳥居・旧根元材
大鳥居・根継ぎ部分
大鳥居・扁額
大鳥居(一遍聖絵)
暴風被害を受けた大鳥居
  令和の大鳥居保存修理工事
  令和の大鳥居保存修理工事完了
厳島神社・一覧


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