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南区松原町、猿猴橋町、荒神町一帯にある「広島駅前市場」をこの頁で取り上げました。
※2013年年末にはここで取り上げた市場はすべて解体されてしまいました。 |
広島駅前には戦前からいくつかの商店街があり、それらはまとめて「荒神(こうじん)市場」と呼んでいました。
1945(昭和20)年8月6日原爆投下で市場は廃墟となりました、しかし1946(昭和21)年正月には自然発生的に店が並んでいたそうです。こうした戦後の闇市から広島市民の台所として生鮮食品を中心に発展し、昭和30年代には市場ができ、それが現在の広島駅前市場の原型となっています。
現在、広島駅前には「愛友(あいゆう)市場」、「広島市場」、「猿猴橋(えんこうばし)市場」の3つの市場があります。 |
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この駅市場を含む地区が、広島駅南口Cブロック市街地再開発事業として計画され実施に移されました。 |
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広島市都市整備局都市機能調整部の公開資料によるとこの再開発事業の目的を次のように
『広島駅南口Cブロック地区は、広域交通ターミナルである広島駅に隣接した重要な位置にありますが、現状は、老朽建物が密集しているなど、効率的な土地利用がなされていない状況です。
このため、組合施行による市街地再開発事業を実施し、建物の不燃化と土地の高度利用により、都市機能を更新するとともに、商業機能の集積及び都心居住の推進を図り、広島の陸の玄関にふさわしい地区に再生しようとするものです。』云っています。
そして『平成25年度建築工事着手〜平成28年度再開発ビル竣工』としています。
2013(平成25)年11月18日建物解体作業がはじまりました。つまり、ここで取り上げている“広島駅前市場は”解体される事になりました。 |
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以前東区牛田に住んでいたときは、正月前になると寒ブリなどの正月食品などを買いに行ったものでした。
昔は、愛友市場とは呼ばずに「荒神市場」と呼んでいましたので、駅前市場や愛友市場と云わずについつい荒神市場と(わたしは)云ってしまいます。 |
2004(平成16)年、戦後間もないころの雰囲気を色濃く残したこの地区に“市街地再開発準備組合”が設立され再開発が計画されようとしているを知りました。計画は、紆余曲折していることを見聞きしていましたが。 |
2014年になって駅前に来るとCブロックの解体が見る見るうちに進んでいる事がわかり、この頁も既に過去の広島駅付近の風景の一部になったことを感じていましたので、この市場が無くなったという画像をと思い、5月になりましたが撮影しました。 |
14.05.29更新 07.10.17裕・記編集 |