旧県立醸造支場

  東広島市西条上市町に建てられている洋風建物は、当初は「県立醸造支場」でした。
本館は、広島県産酒の振興発展と広島流の酒造りの試験場として、1929(昭和4)年に建設されました。切妻造り平入りでスレート葺きのハーフピットルーフとなっており、正面入口の屋根はマンサードルーフの破風のデザインです。
1989(平成元)年玄関前に「次郎丸井戸」(142m)を掘削しています。
広島県醸造試験場西条清酒醸造場。1928(昭和3)年に設立され、1929(昭和4)年から「明魂」という銘柄を醸造、1957(昭和32)年に「西条清酒醸造支場」と名称変更、現在は廃止され、賀茂泉酒造の所有となっおり、訪れた時は喫茶店として営業していました。
2004年訪ねた時は建物を見ただけで満足していたのでしょう。説明板を読んだ記憶がなかったので2010年は読んでみました。
また、建物前に残されている道標、次郎丸井戸、建物の内部の資料室になっている部屋もじっくり拝見させていただきました。そこで、この建物の設計者が豊田勉之ということを知り、酒蓋コレクションをみて広島県の酒造会社が多いことに驚き、佐々木久子女史の著書を拝見しました。
2004年はじめて訪ねて以来複数回訪れているというのに、橋爪陽の胸像が建立されていることに気が付かない恥ずかしさだったのです。
2022年暮れ安芸津町の榊山八幡神社で三浦仙三郎銅像をみて頁を編集した時、ここ旧県立醸造支場の前庭に橋爪陽の胸像が建立されていることを知ったので、機会を作り訪ね撮影しようと思っていたのです。
2023年黄金週間が終わったときに息子たちと訪ねたので裏面、側面を撮影したのでこの頁を更新しました。
23.05.25更新   04.03.29 裕・記編集

04.03.07撮影
東広島市西条上市町2-4         (屋根は切妻、平入りでスレート葺き)   

04.03.07撮影
裏側からみる、羽目板(壁)と窓(開口)の比率を考えると、明るい試験場だったことでしょう

04.03.07撮影
ファサード:入口上の屋根はマンサードルーフ※(腰折れ屋根)の破風となっています
※仏建築家、F.マンサール考案の屋根ですので、そう呼ばれるそうです。

23.05.14.撮影
東広島市西条上市町2-4 現・酒泉館

23.05.14.撮影
側面

23.05.14.撮影
裏面

09.11.28撮影

09.11.28撮影

23.05.14.撮影

10.01.23撮影
右四日市・左竹原:道標 〔1989年掘削〕
次郎丸井戸
(旧県立醸造支場)
林万寿人作
橋爪陽胸像
(酒泉館展示)
酒蓋コレクション

10.01.23撮影

04.03.07撮影

10.01.23撮影
(旧県立醸造支場)
設計者:豊田勉之
(豊田勉之設計)
旧県立醸造支場
(豊田勉之設計)
賀茂鶴酒造本店社屋



「建物」編



広島ぶらり散歩へ
旧県立醸造支場
  林万寿人作:橋爪陽胸像
  右四日市・左竹原:道標
  次郎丸井戸
  設計者:豊田勉之
  酒蓋コレクション


「東広島市」編


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