被爆樹木・フジの樹勢回復措置(2016年)

  中区千田町の千田小学校で行われた「被爆したフジの樹勢回復措置」を見学したことを記した頁です。
(この頁では)2016(平成28年3月27日(日)10:00~11:00に行われた樹勢回復措置を取り上げています。
回復措置作業が公開で行われたフジには、「根頭癌腫病」という植物の癌のようなものがあると説明がありました(下に画像)。人間とは違い外科手術で取り除くとフジ本体が侵されるかもしれないということで薬剤処理するとのことでした。
また、フジには年輪がなくこのフジの樹齢は不明であること。フジ自体の寿命は、これも確かなことはわからないが何百年ものフジもあるとか。
(こんとうがんしゅびょう)
根頭癌腫病:
土壌中に生息する細菌の1種Agrobacterium tumefaciensによって起こる植物のこぶ病の一つ。カキ、ブドウ、モモ、リンゴ、ナシ、クリなどの果樹。バラ、樹木など多種の植物を侵し、世界中で発生する。
こぶ(癌腫)は初め白色で軟らかいが、古くなると暗褐色で硬く表面には細かいしわができ、不定形で径が数cmからこぶし大となる。
病名が示すように幹の地際部や根にできることが多い。こぶは転移して広がり、植物を衰弱させる。
広島市のweb siteで次のように広報しています。
(被爆した)フジの樹勢回復措置(治療内容)は、根の状態を調べ、土壌の改良を行います。
1. 樹木周辺の地表の土を鋤取り、根の状態を調べます。
2. 土壌への肥料補給などのために、土壌改良(堆肥、木炭粉、パーライトなどの混入を行います。)
 ※ -爆樹木の樹勢回復措置の公開-
原爆の焦土に甦り、生き続け、被爆の実相を物語る被爆樹木は、被爆から長い年月が経過し、傷口が朽ちたり、土壌が固まったりすることなどにより、樹勢が弱まっているものがあります。
これらの被爆樹木を良い状態に保つため、2001(平成13)年度から広島市所有の被爆樹木について、個々の樹木ごとの処方箋に基づき、樹勢回復措置を実施しています。
今(2016)年は、千田小学校にあるフジ等の樹勢回復措置を公開します。 
  -内容-
市民の皆様の見学を募り(申込不要、無料)、被爆から現在までの経緯説明、樹木医による樹勢の現状や、樹勢回復措置の解説などを行います。
昨(2015)年原爆関連慰霊碑を巡った時に近くの被爆樹木を撮影していましたので、今(2016)年になりましたが、編集頁を見直し更新しようとしていました。
平和推進課のweb siteをみていると爆心地からの距離が変更されている樹木があることに気が付き、2016年3月23日平和推進課担当者の方にいろいろとお聞きしましたので、そのなかで、「千田小学校のフジの樹勢回復措置を公開」のことを教えていただきましたので見学したのです。
毎年樹勢回復措置作業が行われたことは新聞報道などで、その作業が行われた後に知っていたのですが、今回は聞いたの見学することができました。
広島市のweb siteにも上記のような広報頁があることをこの頁を編集するとき知りましたが、もう少し一般市民にわかりやすい広報の方法がないのかと思いました。
  16.03.28.裕・記編集

16.03.27.撮影
 中区東千田町2-1-34 千田小学校

16.03.27.撮影

16.03.27.撮影

16.03.27.撮影

16.03.27.撮影
フジ根元にコブのできている。「根頭癌腫病」といい植物の癌のようなものだそうです

16.03.27.撮影

16.03.27.撮影
 フジの樹勢回復措置作業を見学中、TVの取材がきていました

16.03.27.撮影
千田小学校の4本の被爆クスノキ

16.03.27.撮影
樹木医の方にクスノキの被爆後の成長の特徴を説明していただきました



被爆した樹木一覧」編



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 (被爆樹木)
  (被爆した)イチョウ
  (校内で被爆の)カイズカイブキ
  (校内で被爆の)フジ
  (校内で被爆の)クスノキ
  (戦後校内に移植の)マツ
  (国泰寺で被爆し移植された)エノキ


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