(被爆建物・旧広島文理科大学)耐震調査など

2013年12月中國新聞の記事に目がいきました。
広島市は12月16日広島大本部跡地にある被爆建物・旧理学部1号館の劣化状況や耐震強度の調査を始めた。
初日はコンクリート壁の一部を抜き取った。約1週間かけて柱や壁に入った鉄筋の状態も調べる。来(2014)年3月末までに調査結果をまとめ、2014年度に建物の保存、活用策を探る際の参考にする。
初日、広島市が委託した建設設計業者が特殊なドリルを用い、講義室や研究室など12ヶ所の壁から直径約1ocmの円柱状の試料を抜き取った。1階の事務室からくりぬいた試料は長さ約30cm、重さ約5.4kg。試料は、広島県環境保健協会でコンクリートの劣化状況や強度を調べる。
柱や壁など147ヶ所を対象とする鉄筋の調査もはじめ、特殊な探査装置をはわせた。来(2014)年3月までに建物全体の強度や耐震性などの調査結果をまとめ、改修する場合の概算事業費も試算する
。 』とありました。
2014年6月中國新聞の記事に目がいきました。
広島大学本部跡地に残る被爆建物の旧理学部1号館について、広島市の耐震診断で、大規模地震で倒壊する危険性が高いとの結果が出たことが6月2日わかった。
一部保存するだけでも20億円近くかかるとみられる。広島市は結果を踏まえ、保存・活用策の検討を進める。
調査で、一般的に震度6〜7程度で建物の耐震性能を表わす指標で、1階の数値が低く地震で「倒壊や崩壊する危険性が高い」との診断結果が出た。
E字形をした建物の全部保存と一部保存の計4パターンで出した修理費は約20億〜40億程度と試算されたという。
今後、他都市の古い建物の現地調査などもして、保存・活用のあり方を詰める。
』と云う記事で、4パターンについての記述はありませんでした。今後、広島市で詳細な発表があると思っていますが。
6月10日広島市都市整備局は、広島市議会都市機能向上対策特別委員会でこの建物の調査結果を発表したそうです。その中で、保存4パターンの概算改修費(下記のように)を示したそうです。
広島市は「なるべく早く保存活用策を絞りたいが、決定時期は未定」といっていると報道で知りましたので追記しました。
全部保存(E字形) 一部保存(C字形) 一部保存(L字形) 一部保存(I字形)
延床面積:8,500u
40億6千万円
延床面積:6,900u
33億4千万円
延床面積:5,200u
26億
延床面積:3,500u
18億6千万円
爆心地から≒1,420m   被爆当時町名も東千田町
被爆当時、廣島文理科大學(広島大学の前身校のひとつ)の在籍者は教職員333人、学生380人と記録されており、学生数が少ないのは、多くが学徒出征兵士として招集されていたからだそうです。
建物はRC(鉄筋コンクリート)造3階建て延べ面積約8300u
で1931(昭和6)年6月竣工だそうです。
被爆で外観を残して全焼しましたが、戦後修復して活用されていましたた。広島大学が東広島市への大学の統合移転に伴い、1991(平成3)年に閉鎖されました。
建物を所有していた国立大学財務・経営センター(千葉市)から2013年4月敷地0.6haとともに広島市に無償譲渡されました。
2003年にこの「被爆建物・広島大学旧理学部1号館」の頁を編集していましたので、この利用されていないままの建物の保存活用については関心があります。
2013年12月、中國新聞の記事をみたので、広島日赤病院で定期検診を受けた後、立ち寄ってみました。
一般人であるわたしは、コアを抜いている処などを撮影できませんが、外から撮影しました。
中國新聞の記事が中心になりましたが、この頁を編集しました。
国から無償で譲られたこの被爆建物(敷地も含め)の建物のほんの一部をモニュメントとして保存する「象徴保存」も含めて検討すると報道にありましたが(民間の被爆建物が次々に解体されていくであろう中)象徴保存では次世代の人たちに対して許されるものではないと(わたしは)思うのです。
1兆円になんなんとする市債という借金都市・広島であっても、平和都市として次の世代に受け継いでいかなければならない被爆建物のひとつではとわたしは思うのです。
原爆ドームと同様なことにならなくても全国に保存募金をお願いしていくのもひとつの方法なのではと、せめて(最低でも)L字形保存とならないのかと思います。
14.06.26.追記  14.06.04.裕・記編集

13.12.19.撮影
広島市中区東千田町1-1-89   東千田公園

13.12.19.撮影
広島大学旧理学部1号館: 被爆当時広島文理科大学(中国地方総監府)正面

13.12.19.撮影
外からは調査作業はみえませんでした(が、発電機、後片付け用の帚などがみえました)
E字形の建物が旧広島文理科大学(広島大学旧理学部1号館)跡です



被爆した建物・構築物」編



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