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南区宇品海岸に残されている(被爆した)旧広島港湾事務所の説明板(広島県が設置)を取り上げました。
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2003年、2005年、2007年にこの建物を撮影した時には設置されていなかったのですが、2015年説明板設置がされていることに気が付きました。被爆前(1930年頃)の写真が掲載してあったから撮影したのです。 |
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所在地:広島市南区宇品海岸2丁目23-53
概 要:木造2階建、建築面積189.13㎡、延床面積30,80㎡
この建物は、1909(明治42)年広島水上警察署として建設されました。
1945(昭和20)年8月6日原子爆弾により被爆しましたが爆心地から4,6km離れていたため倒壊を免れました。
1965(昭和40)年から広島港港湾事務所として、1981(昭和56)年からは広島港港湾事務所の倉庫として利用されて来ましたが、2010(平成22)年からは使用されていません。
1996(平成8)年広島市の「被爆建物等登録台帳」に登録されました。
1998(平成10)年広島県教育委員会の「広島県の近代化遺産」に掲載されました。
今では、市内に現存する唯一の明治の木造洋風建築であり、歴史的にも建築学的にも価値が高いものです。 |
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2015年久しぶりに撮影したこの旧広島港湾事務所でしたが、使用されていない木造建築への老朽化の波がひたひたと押し寄せているな‘‘と思いました。
いままで設置されていなかったこの建物の説明板が広島県によって設置されていました。
設置した年月日を記入していないという欠陥説明板と云ったらいい過ぎかなと思いましたが、敢て書きました。(説明文の中に“今では”とありそれはいつ?と疑問が残ることでもあり)、説明板を設置する機関が公的なものであればあるほど記述をすべきではないかと思うからです。 |
14.07.12.更新 06.01.23裕・記編集 |