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本殿前の布積み
本殿前という厳粛な場所であるので、伝統的な通常の布積みになっています。
横方向に目地が通っているのが布積みの特徴です。 |
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説明板では横方向に目地が通っていると云っていますが、わたしが(拝殿左右の)柵越しにみたところでは目地を通さなければという意志(施工を指示した者に)はあったのでしょうが、材料の関係、施工日数、施工費などなどでそうは出来なかったのが現場で施工した石工だったのではと思いました。 |
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拝殿前の乱積み
形や大きさが異なる石材をひとつづつ擦り合わせ組み上げ、横方向に目地が通らない乱積みです。
通常の乱積みには見られない大胆で斬新な石使いで、モザイクやジグソーパズルを思わせる模様を造っています。 |
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この石垣に連なる25m幅の石段は江戸時代までに参道として造られた階段の中では間口の広さ、長大な切り石を使っている点で、拝殿前の乱積みとともに江戸時代のものとしては最大級のものと評価されています。 |
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拝殿前の25m幅の石段 13.01.18.撮影 |
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唐門下の布積み
細長い長方形の石材を横に三段に積んだ単純な布積みですが、使用されている石材はひとつづつが長大で、それまでの石垣の概念とはかけ離れた趣があります。
藩主だけが目にできた江戸城本丸の中の門脇石垣にならったものかもしれません。 |
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三段の石垣だったからか?説明板で云う長大な石材を積んだ石工の心意気がわかるような石積みと(わたしは)思いながら撮影しました。 |