霊東山専念寺

  安芸区中野に建てられている「霊東山・専念寺」です。
専念寺は、浄土真宗本願寺派のお寺で江戸時代の創建とききます。
境内に建立の本堂再建記念碑をみると上棟が明治36(1903)年12月6日とありますので、現在の本堂は100年余前の建物です。
昔は、蓮華寺末寺で義道山・総源寺といい開基了伝、阿曽沼氏の菩提所で文禄の役(1592〜1598)において阿曽沼広秀が朝鮮にて戦死、遺臣・辻新左衛門則末が僧となって主の冥福を祈り、尋ねて真宗となり専念寺と改めたともいわれているようですが。
昔大洪水があり鉄道事故※があったことはわたしがこの地近くに移り住む時に、雑談の中で聞いたことがありましたが詳しくは知りませんでした。おりしもJR福知山線での大事故の記憶が鮮烈に残るいま、この専念寺を訪ね大正時代だったとはいえ「鉄道遭難者追弔塔」をみて鉄道事故の痛ましさを改めておもったのでした。
05.06.26更新      05.05.16裕・記編集
    関連頁:(境内に建立の)鉄道遭難者追弔塔

05.05.05.撮影
広島市安芸区中野3-11-6

05.05.05.撮影
本堂 山号額・霊東山

05.05.05.撮影

05.05.05.撮影
本堂再建記念碑
起工:明治36(1903)年3月1日
入佛:明治40(1907)年4月8日
本堂・伽藍修復記念
平成(1991)3年3月
鉄道遭難者追弔塔
昭和2(1927)年8月建之
工事施工 中野八松
大正15(1926)年9月23日未明 脱線転覆事故(死者34名・負傷者39名)山陽本線安芸中野駅と海田市駅の間で、東京発下関行第1特急列車(C51形式蒸気機関車+木製の客車11両)が崩壊した築堤に突っ込み脱線転覆し、客車4両が粉砕したそうです。
死者が碑では36名となっていますが「日本の鉄道百年」秋永・藤咲著の34名と違いがあります。
1926年9月10日〜11日広島測候所の観測で357.5mmを記録し畑賀村などで大被害を出していた、その復旧もままならぬ9月23日再び豪雨になったそうです。



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