(中山南)相撲取り地蔵尊
  東区中山南に祀られている「相撲取り地蔵尊」です。
       相撲取り地蔵のゆわれ
昔は地方を旅しながら、獅子舞や猿回しなど、いろいろな芸を見せる旅芸人があちこちで見られましたが、明治の初め頃、一人の力自慢の相撲取りさんがこの地で行き倒れになりました。
何処の誰ともわからなかったのですが、このままではかわいそうだということで近所の人たちが集まって、弔いました。これがこのお地蔵さまのゆわれです。
ゆわれ: 〔名詞〕(「いわれ(謂)」の変化した語)
物事のもととなる根拠。物事のわけ。理由。また、「に」を伴って、連体修飾語を受け、形式名詞のようにも用いる。ため。ゆえ。
お地蔵さまの謂われは説明板で、上記のようにわかりました。
お地蔵さまの台座になっている石碑にもわたしは目がいったのです。半分以上が埋められていましたが、出ている刻まれた文字「奉納 日本、大乗妙典、廻國」をみて大乗妙典六部日本廻國供養塔ではないのかと思ったのです。
お地蔵さま、(その下が)石燈籠の台座?、その下が「大乗妙典六部日本廻國供養塔」とそれぞれの御影石の材質に違いがあるようで三つの部材からなっているように思ったのです。
大乗妙典六部日本廻國供養塔
法華経を書写し、日本全国六十六ヵ所の社寺を巡り法華経を納めることを目的とした巡礼僧のことを六十六部(略して六部)と云い、起源については詳らかではありませんが江戸時代には一般の人でもこの巡礼に出たそうです。その巡礼を達成したことを記念して建てられたのが「大乗妙典六部日本廻國供養塔」だそうです。
矢賀の男崎神社から中山の方に出て行く途中みたのがこのお地蔵様でした。
由来板が設置されていましたので、撮影して頁にしようと思ったのです。扉を開けてお参りしました。お地蔵さまのお顔は説明板にあるように何処かふっくらした顔のお相撲さんのように見えましたが行き倒れにしてはと思いましたが、供養する時に力自慢をしている時のお顔にして祀られたのだろうと思慮ないわたしの思いを打ち消しました。
台座にされている石碑が埋められている事は(上記のようなことで)残念に思いました。
 12.07.26裕・記編集

12.03.22撮影
広島市東区中山南1-10付近

12.03.22撮影

12.03.22撮影

12.03.22撮影

12.03.22撮影
現在はお地蔵さまの台座になっていますがもともとは独立した記念碑だったと思います

12.03.22撮影
(画像左側:JR芸備線)



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