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呉市押込に創建されている「中倉山(なかくらやま)浄空寺」です。
※広島新四国88ヶ所霊場第49番霊場です。 |
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浄空寺は、広島県真言宗教団のお寺で、本尊は阿弥陀如来です。 |
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縁起:(霊場会事務局発行「巡礼の手引き」を参照しました)
浄空寺は、昭和24(1949)年11月御先祖法楽より入信せる山本浄空師が、三滝善光寺(第13番霊場)開祖西原覚如師の御導きにより、江田島町鷲部の里に本尊阿弥陀如来像を御迎えしたに始まる。
覚如師直伝の「先祖の霊のおとりつぎ」を主眼とする教えを弘める為、浄空師は福王寺にても修行を受け、日夜精進の甲斐があって信者は遠近より慕い集まる。
昭和42(1967)年秋、不慮の火災に偶い、御本尊始め悉く灰燼に帰す。
昭和44(1969)年春、現在の中倉山に仮本堂を建て、再び御本尊阿弥陀如来を迎え奉り、多聞院様始め信者各位の尽力により、宗教法人浄空寺が誕生した。
平成元(1989)年秋信者一同十年来の念願が叶い現在の本堂が建立されました。 |
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法楽(ほうらく)≒仏法を味わって楽しみを生じること。
釈迦が悟りを開いたのち1週間、自分の悟った法を回想して楽しんだことが原義。 |
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広島ぶらり散歩「広島新四国88ヵ所霊場」編を2008年編集して以来まだ満願とはなっていません。
そこで今(2018年4月)回は、未巡礼の三ヶ寺(呉地区)のお寺を巡ったのです。 |
広島新四国88ヶ所霊場のうち最後の巡礼地となったここ浄空寺でした。
長くかかった巡礼満願成就のお礼を入れる賽銭箱はありませんでした。スタンプラリーの旗は掲げてありましたが、スタンプは見当たらなかったのです。
本堂の扉には鍵が掛かり御本尊の尊顔を仰ぐこともできませんでしたが、本堂前で手を合わせ、広島新四国88ヶ所霊場巡礼満願成就を感謝し、頭を垂れました。
近年、仏像が盗まれたというニュースをたびたび見聞きしますので、住職不在の時は鍵が掛けられることは仕方ないことでしょうし、賽銭箱の中の賽銭を盗む者のことも聞きしますので賽銭箱を設置していないのも仕方ないこととは思います。
しかし、このような世の中は人間の正常な営みではないので、宗教(仏教)の力で正常な営みの世にならないものかと思わずにはおられません。 |
18.05.03.裕・記編集 |