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あ
阿 |
〔梵 a〕梵語の第一字母の音訳。 |
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あいどの
相殿 |
同じ社殿に、二柱以上の神を合祀すること。また、その社殿。あいでん。 |
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いつく
斎く (傅く) |
1)心身の汚れを去り神に仕える。《斎》
「此の三柱の神は、胸形君等の以ち斎く三前の大神なり-古事記(上)」
2)神に仕えるような気持ちで大事に世話をする。《傅》 |
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いもせ
妹背
妹兄 |
1)夫婦。
2)兄と妹。姉と弟。 |
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うけい
誓
誓約 |
古代の占いの一。あらかじめ定めた二つの事柄のどちらが起こるかによって、吉凶や正邪、また事の成否などを判断する。
☆使用例「誓の中に、必ず当に子を生むべし・・・日本書紀(神代上訓注)」 |
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うん
吽 |
〔仏〕悉曇の最終の字音。口を閉じた音で、字音の最後に位置する。 |
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えき
役 |
戦争。たたかい。
「西南の役」「後三年の役」
役と言う文字は遠征・長征をさす言葉であり、軍事行動に対する中立的な言葉。 |
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かじ
加持 |
密教で、仏の大悲の力と衆生の信心が相応ずること。すなわち仏の力が行者に加えられ、行者がそれを信心によって感得し、両者が一体化すること。 |
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かんぬし
神主 |
1)神社に仕えて神をまつる人。また、その長。神官。
2)〔僧の用いる隠語。禰宜{ねぎ=神社に奉職する神職の総称。古くは神主と祝(はふり)の間に位置した}と音が通ずるところから〕葱(ねぎ)。 |
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きえ
帰依 |
神仏や高僧などのすぐれた者を信じ、それによりすがること。 |
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きょうしん
供進 |
神に幣帛(へいはく)を供えること。 |
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こうあん
公案 |
禅宗で、修行者が悟りを開くため、研究課題として与えられる問題。優れた修行者の言葉や事績から取られており、日常的思考を超えた世界に修行者を導くもの。 |
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ごうん
五蘊 |
〔仏〕諸存在を構成する物質的・精神的五つの要素。色(しき)・受・想・行・識の総称。色は物質的存在、受は事物を感受する心の働き、想は事物を思い描く心の働き、行は心の意志的働き、識は識別・判断する心の働き。五陰(ごおん)。五衆(ごしゆ)。 |
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くし
国司 |
律令制で朝廷から諸国に赴任させた地方官。守かみ・介すけ・掾じょう・目さかんの四等官とその下に史生しじょがあった。その役所を国衙こくが、国衙のある所を国府と称した。くにのつかさ。 |
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こくへい
国幣 |
官幣に対し、国司より正税によって一定の神社に奉った幣帛。また国庫から奉る幣帛。 |
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ごくらくおうじょう
極楽往生 |
死んでのち極楽浄土に生まれかわること |
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ごこく
五穀 |
1)人間の主食となる代表的な五種の穀類。いつつのたなつもの。
日本では米・麦・粟(あわ)・黍(きび){または稗(ひえ)}・豆をいう。
2)穀物類の総称。
「五穀豊穣(ほうじよう)を祈る」 |
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こんごうしょ
金剛杵 |
古代インドの武器。のち密教で、煩悩を打ち砕く仏の智慧を象徴する法具。
細長く手に握れるくらいの大きさで、両端のとがった独鈷(とつこ)、両端が三つに分かれている三鈷、五つに分かれている五鈷などがある。 |
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さいだん
截断 |
「せつだん(截断)」の慣用読み。1)物をたち切ること。切り離すこと。 |
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じじん
自刃 |
刃物を使って自らの生命を絶つこと。 |
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しだい
四大 |
1)〔仏〕(ア)物質界を構成する四つの元素、すなわち地・水・火・風。四大種。四界。
(イ)特に、人間の身体。地・水・火・風から構成されているからいう。 |
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しったん
悉曇 |
〔梵 sddha
の音訳で、成就・吉祥(きつしよう)の意。〕
もと字母表の初めに成就・吉祥を願ってこの語を書いたところから出た語〕梵字の字母。摩多(また)(母音)一二字と体文(たいもん)(子音)三五で構成される。狭くは、摩多のみをさす。
また、これに関する研究をもいう。日本へは八世紀頃に伝えられ、五十音図成立のきっかけとなるなどの影響を与えた。当時の盛んな悉曇学の集大成に、安然(あんねん)著「悉曇蔵」(880年成立)がある。 |
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じんぎ
神祇 |
天神と地祇。天つ神と国つ神。かみがみ |
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じんぎかん
神祇官 |
1)大宝令に制定された官庁。太政官と並立し、神祇官の祭祀をつかさどり、諸国の官社を総管。かむづかさ。
2)1868(明治元)年閏四月に置かれた官庁。神祇・祭祀・祝部・神戸を総管。1871(明治4)年格下げして神祇省と改称、翌年廃止。事務は式部寮・教部省に移管。 |
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しんじょうさい
新嘗祭 |
宮中儀式の一。
天皇が新穀を神々に供え、自身も食する。古くは11月下旬の卯(う)の日、明治6年以降は11月23日に行われ、祭日とされた。にいなめさい。
天皇の即位後初めて行うものを大嘗祭という。 |
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せんじゅねんぶつ
専修念仏 |
ひたすら念仏だけを唱えること。主として法然流の念仏をいう。 |
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せんそ
践祚 |
天皇の位を受け継ぐこと。
先帝の崩御または譲位によって行われる。古く、践祚と即位の区別はなく、桓武天皇以後、践祚の後、日を隔てて即位式が行われるようになった。
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せんそう
戦争 |
武力を用いて争うこと。
1)二国または2グループに分かれた国々が武力を用いてたがいに敵対行為をとる状態。
国家国際法上、宣戦布告によって発生し、戦時国際法が適用される。
2)国内の武装勢力どうしが敵対行為をとる状態。 |
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そとば
卒塔婆 |
供養・追善のため、墓などに立てる細長い板。塔の形の切り込みがつけられ、梵字・経文・戒名などが記されている。板塔婆。塔婆。そとうば。 |
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だいじょうさい
大嘗祭 |
天皇の即位後最初の新嘗祭(しんじようさい)。一代一度の祭事。 |
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たっちゅう
塔頭 |
2)大寺の山内にある末寺。わきでら。寺中(じちゆう)。子院。
1)禅宗寺院で開山または住持の死後、弟子が遺徳を慕ってその塔の頭(ほとり)、あるいは同じ敷地内に建てた小院 |
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ちえ
智慧=知恵 |
(1)〔仏〕
空など仏教の真理に即して、正しく物事を認識し判断する能力。
これによって執着や愛憎などの煩悩を消滅させることができる。六波羅蜜の一つ。般若。《智慧》
(2)事の道理や筋道をわきまえ、正しく判断する心のはたらき。事に当たって適切に判断し、処置する能力。
(3)〔哲〕
単なる学問的知識や頭の良さではなく、人生経験や人格の完成を俟(ま)って初めて得られる、人生の目的・物事の根本の相にかかわる深い知識。叡智(えいち)。ソフィア。 |
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にきたま(にぎたま)
和魂
にきみたま
和御魂 |
平和・静穏などの作用をする霊魂・神霊。
⇔荒御魂(あらみたま=荒々しく活動的な作用をすると考えられた神霊) |
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ぬえ
鵺 |
1)トラツグミの異名。
2)平家物語などで、源三位頼政に射殺されたという怪物。頭は猿、体は狸、尾は蛇、脚は虎に、それぞれ似ていたという。
3){2)から転じて}得体の知れない人物のこと。 |
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ぬほこ
瓊矛 |
「ぬ」は玉の意。 玉で美しく飾った矛{=両刃の剣に長い柄をつけた武器。刺突用。古代に用いられたが平安時代からは薙刀(なぎなた)などにとってかわられ、儀仗・祭祀(さいし)に用いられるのみになった。} |
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はいぶつきしゃく
廃仏毀釈
排仏棄釈 |
〔仏法を廃し、釈迦の教えを棄却する意〕
1868(明治元)年、祭政一致をスローガンとする政府の神道国教化政策・神仏分離政策によってひきおこされた仏教排斥運動。各地で仏堂・仏像・経文などが破棄された。 |
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びしょう
美称 |
ほめる意味をもつ言葉。
「御酒(みき)」に対する「豊御酒(とよみき)」、「たすき」に対する「玉だすき」など。 |
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へいはく
幣帛 |
神に奉献する物の総称。みてぐら。にきて。ぬさ。 |
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ほんじしん
本地身 |
密教の仏身説で、宇宙の根源そのものである毘盧遮那(びるしやな)仏の法身(ほっしん)をいう。本地法身。 |
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みささぎ
陵 |
天皇または三后の墓。御陵。
古くは「みさざき」 |
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みそぎ
禊 |
海や川の水で体を清め、罪や穢(けが)れを洗い流すこと。 |
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みそぎはらえ
禊祓 |
人々の罪や穢(けが)れを除き去る神事。 |
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