最上壽之作「イッテ・ミヨウヨ・アノヨマデ

  宇部市大字沖宇部のときわ公園に展示されている最上壽之作野外彫刻の「イッテ・ミヨウヨ・アノヨマデ」です。
       イッテ・ミヨウヨ・アノヨマデ
          最上壽之  1977 
        第7回現代日本彫刻展、毎日新聞社賞
素材:富士川原石
サイズ:160×210×230cm
   最上寿之(もがみひさゆき:1936-2018)
彫刻家。神奈川県生れ。東京芸術大彫刻科卒。1960年~1969年モダンアート協会に属す。1963(昭和38)年初個展。1969(昭和44)年サン・パウロ・ビエンナーレに出品。 1981(昭和56)年第12回中原悌二郎賞優秀賞。
この作家の作品のタイトルのつけ方は、いつもどぎまぎするほどユーモラスだが、作品の内容や外見もそれ以上に笑いを誘います。
かぼちゃ形の大きな原石にほとんど手は加えていません。ただ原石の頂上から真下へ向けて直径50cmほどに丸く切れ込みを入れて円柱を切り出しています。その円柱を頭が出る程度にそのまま少し底上げしただけなのですが、なんと不思議や。円柱の頭はズズッと天へ向けて上昇しはじめたではないか。自然石のまま手を加えないだけに、円柱はかえって上への動きが強調されます。1960年代に頭角を現わした作家らしいふてぶてしさが愉快です。
この作品をみた時、達磨大師を表現しているのかなと芸術にも疎いわたしは思ったのです。
それに、盃状穴に似た孔があるではないかと・・・説明板を読むと頭頂部を除きほぼ原石のままというからこの原石を河原で探しまわったのだろうな~と思いました。
人は好む好まざるに関係なくあの世に行くものであり、だんだんと近づいているわたし自身の歳を思う題でした。
17.09.12.裕・記編集

17.08.02.撮影
山口県宇部市大字沖宇部254  ときわ公園東側の梅林付近

17.08.02.撮影

17.08.02.撮影

17.08.02.撮影

17.08.02.撮影



「宇部市」編



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最上寿之作:ポカポカオヒサマテルホドニ
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