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中区中島町の平和記念資料館東館南側緑地帯に建立されている「平和の塔」です。 |
平和の塔 戦争なき一つの世界 世界連邦広島県 広島市宣言記念 |
この「平和の塔」は、一辺4mの五角錐で高さ4m、正面は(茶色の)御影石、他面は大理石(ギリシャ産)で、五面は五大州を表しているそうです。
設計者は、川村雅美です。 |
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建立: 建立者: |
1974(昭和49)年10月30日
世界連邦広島県・広島市宣言記念塔建設委員会(と広島市) |
題字: |
広島市長 山田節男 |
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1948(昭和23)年8月6日、世界連邦建設同盟が結成され尾崎行雄(政治家:1858-1954)
が会長に、賀川豊彦(キリスト教社会運動家、1888-1960)が副会長となって活動を開始し、第五代会長には湯川秀樹(1907-1981)が就任していました。
世界連邦建設同盟は現在世界連邦運動協会※と名称を変えて活動しています。
世界連邦運動協会のweb siteをみると2007年以来定例総会宣言がありませんので、実質活動停止中?
16代横路孝弘会長(2017年政界引退)以来会長が決まっていないので、実質活動停止になっている? |
世界連邦(の考え方)とは |
世界の国々が互いに独立を保ちながら、地球規模の問題を扱う一つの民主的な政府(世界連邦政府)をつくることです。
国際紛争は国家間の戦争ではなく、世界法にもとづいて連邦政府によって平和的かつ公正に処理されます。そして、連邦政府によって直接募集・訓練された世界連邦警察軍が、世界の安全保障の責任を持ち、各国の軍備は大幅に縮小または全廃されます。このように世界連邦が実現すると、国家間の戦争は不可能になり、不必要となるのです。地球環境の保護や貧困・飢餓の救済、人権問題の解決も、手間のかかる国家間の条約によってではなく、連邦政府の地球的視野での政策決定を通じて行われてゆきます。
世界の人々は、各国の国民であると同時に地球市民として平等で、基本的人権も尊重されます。
『世界連邦とは、地球を守る唯一の方法です。
わたしたち世界連邦運動は、国際連合の改革と強化を通して世界連邦を実現し、世界各国が世界連邦政府の下で法的かつ効率的に、ひとつの秩序のもとで平和と人権を守ってゆける世界を築こうとする運動です。』 |
資料は世界連邦推進日本協議会の資料を参考にしました。 |
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2002年撮影してこの頁を編集しました。
2007年みると塔の天辺が壊れ、大理石の目地から雨水が入ったのでしょう、ずり落ちないようにサポートで応急手当てがされていました(別頁で編集しました) |
2015年画像を見直し、この頁を再編集しました。
ここのところ米国を中心にして自国優先、自国さえよければという考え方が世界に広がり、国際連合は大国の拒否権で機能不全をきたしているようにわたしにはみえます。
このモニュメントが訴える“世界連邦”的考えを唱える為政者は皆無といっていいように思っています。環境問題を考えても宇宙船地球号なのに気候変動が増した地球になってきているように思うのです。
そのようなことを考えながらこのモニュメントを横目で見ていましたので2018年久しぶりに正面から撮影しました。 |
世界連邦運動協会のweb siteをみると2007(平成19)年以来活動をしていないようです。
超党派の国会議員でつくっていた日本国会委員会の歴代会長には自民党議員もいましたが、横路孝弘16代会長(既に製菓引退)以後の会長がいないので活動を受け継ごうという議員がいないことは寂しいものです。
コロナ禍の2020年そのようなことでこのモニュメントはただのモニュメントになったのだと撮影しました。
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21.06.14.更新 15.02.05再編集 02.11.30裕・編集 |