クロマツ

  中区中島町の平和記念公園に植樹されている「クロマツ」です。
※1958(昭和33)年3月28日に個人(吉本さん)により供木されたクロマツです。
*2019年より“語り継ぐ平和の緑”標識が取り付けられてきましたので、この木でも撮影しました。
クロマツ(black pine)
マツ科の常緑高木。大きいものは高さ50m、直径3.8mに達する。別名オマツ。
樹皮は黒灰色で亀甲状の割れ目ができ、やや厚い鱗片(りんぺん)となってはげ落ちる。葉は2個束生し、針状で長さ8〜15cm、質が堅い。雌雄同株。4、5月に開花する。新しい枝の上端に球形で紫紅色の雌花を数個つけ、下部に雄花を群生してつける。雄花は包鱗に二つの葯室(やくしつ)があり、黄色の花粉をたくさん出す。球果は卵状円錐形で、種鱗(しゅりん)には各2個の種子がある。種子は2年で成熟し、菱形で長さ約5mm、長い翼がある。
アカマツより太く、かたい。材は建築・土木用。
本州、四国、九州・とから列島の宝島まで)、および朝鮮半島南部に広く自生し、また各地で植林される。
  語り継ぐ平和の緑   台帳番号F−78  国内外からの寄付樹木
樹種:樹種クロマツ (Pinus thunbergii)
寄付者:吉本壽一(広島市民)
寄付年:1958(昭和33)年3月28日
寄付の経緯:
平和大通りの整備が始まった頃の広島市は、財政難で思うように木が植えられませんでした。そこで、県内の市町村に樹木の提供をお願いしたところ、昭和32(1957)年から翌33(1958)年にかけて多くの団体や個人から樹木や苗木が寄せられ、平和大通りをはじめ、公園や道路に植えられました。
これが、供木運動ですが、このクロマツもこの呼びかけに対し寄附を頂いたもので、旧新庄橋西詰にあったものを馬車にて運搬したものです。
平和記念公園に現存する供木はこの1本のみです。
2003年撮影してこの頁を編集しました。
2020年に“語り継ぐ平和の緑”標識が取り付けられ、広島市の公開資料でこのクロマツの寄付の経緯がわかりましたので、参照しました。
供木運動で植えられた樹木で、いまに残る樹木は平和記念公園では、このクロマツだけだそうです。
21.02.25.更新   03.06.07裕・編集

03.06.06.撮影

03.06.06.撮影
クロマツ標識と供木の石碑
広島市中区中島町1 平和記念公園

03.06.06.撮影
国立広島原爆死没者追悼平和祈念館への昇降機入口とクロマツ

04.02.22.撮影

20.02.24.撮影
国立広島原爆死没者追悼平和祈念館正面入口の道路を挟んで南側に位置しています

20.02.24.撮影

20.02.24.撮影



「平和記念公園の草木達」編 広島ぶらり散歩へ


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