龍海山 安楽寺
  東区馬木に建てられている「龍海山 安樂寺」です。
※平成31年度広島新四国88ヶ所霊場の寺院入替で新しく第11番霊場になりました。 
安楽寺は、浄土真宗本願寺派のお寺で本尊は阿弥陀如来。 境内、薬師堂の本尊は薬師如来。
1802(享和2)年頃の火災により寺伝や縁起等が焼失しているので、詳しい記録は残っていないが、もとは真言宗の寺院であったと伝えられています。開基は不明。
1569(永禄12)年、高西により宗派を浄土真宗に改められ、馬木の寺山(現在のセブンイレブンの上あたり)から現在地に移転しました。
そのころ寺山には毛利元就(1497-1571)に由縁の深いとされる元成寺(がんじょうじ)という寺院も存在していました。しかし、1600(慶長5)年関ケ原の合戦にて毛利の属する西軍が敗れ、代わりに広島城に入った福島正則(1561-1624)が元成寺を手中に収めその宗教政策によって、(現在中区)寺町へと移転させました。元成寺も1945(昭和20)年8月6日原爆被災で寺史を焼失し、現在では安楽寺との関係も不明です。
現在の安楽寺本堂は1863(文久3)年に再建されました。その時、庫裡も建てられられましたが、1973(昭和48)年)に建替えられました。また、山門は2014(平成26)年に修復されました。梵鐘は戦時中に供出したため、しばらくなかったが、1956(昭和31)年現在の梵鐘がかけられました。
薬師堂は、もと肥野藤家の裏山(現在の馬木1丁目の北)の山中にあったが、1965(昭和35)年風雨により傷んだため改築することなり、参拝のしやすい低地に移転する計画となり、現在地に移転されました。毎年4月20日に当山住職と近在の有志により法要が営まれています。
2018(平成30)年4月22日呉地区の三ヶ寺(観音寺、三徳寺、浄空寺)を巡礼し、やっとやっとで広島新四国88ヶ寺霊場巡礼が満願になったのでした。
しかし、平成31(2019)年度に3ヶ寺の霊場寺院が入れ替わったことを知ったのです。
第11番札所 旧・養徳院(曹洞宗) 
     →新 安楽寺(浄土真宗本願寺派)住所:広島市東区馬木2-583
第65番札所 旧・三輪不動院(真言宗醍醐派) 
     →新 洞門寺(曹洞宗)住所:広島市中区西白島町16-27
第85番札所 旧・徳寿寺(曹洞宗) 
     →新 安養院(真言宗御室派)住所:広島市東区曙3-4-16
洞門寺、安養院は過去にお参りし、頁を編集していましたが、ここで取り上げた「安楽寺」は過去にもお参りしたことは無かったのです。
そこで、お参りし撮影するかと女房に車で連れて行ってもらうことにしたのです。
温品馬木地区には疎いので、馬木地区に馬木小学校ではなく福木小学校?と思ったのです。福田村と馬木村が合併でそうなったことでそうだったのかと今になって知った情けないわたしでした。
 * 安楽寺に、1873(明治6)年3月いまの広島市立福木小学校前身のひとつ聊頼(りょうらい)舎が創建されたそうです。
東区馬木地区の略沿革
1889(明治22)年4月1日
1898(明治31)年10月1日
1956(昭和31)年3月31日
1974(昭和49)年11月1日
町村制の施行で、高宮郡福木村 (=馬木村+福田村)
郡制の施行のため、安佐郡が発足し、安佐郡福木村。
(安佐郡福木村+安芸郡温品村=)安芸郡安芸町が発足。
安芸町は広島市に編入されました。
19.09.18.裕・記編集

19.09.13.撮影
広島市東区馬木2-583

19.09.13.撮影
山門 (寺号額:安樂寺)

19.09.13.撮影

19.09.13.撮影
山号額:龍海山

19.09.13.撮影
本堂 本尊:阿弥陀如来

19.09.13.撮影
(安楽寺境内に移築されている)薬師堂

19.09.13.撮影

19.09.13.撮影
 
鐘楼 親鸞聖人尊像



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「広島新四国八十八ヶ所霊場」編


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