桐原葆見先生生誕百年記念碑

  安佐南区八木の浄楽寺に建立されている「桐原葆見先生生誕百年記念碑」です。
Vita Brevis  Ars Longa
命短 業長   昭和二十六 一九五一年夏  葆見 
桐原葆見先生生誕百年記念  財団法人 労働科学研究所 1994(平成6)年秋
第十四代住職・文学博士 桐原葆見師は東京帝国大学に於いて心理学を専攻し、大学院に在院中より倉敷労働科学研究所(現・財団法人労働科学研究所)の設立に中核の一人として貢献しました。師が應用心理学者、労働科学者としての使命を獲得したのは、貧しい労働条件ので懸命に働く作業者の疲労現象の分析実験(1920年1月・8月)に於ける「この多数の工女の一人でもよい、われわれの手で少しでも幸福にならなければ・・・・まったく申し訳ないではないか・・・」と感慨にありました(1968年桐原葆見著「疲労と精神衛生」より)。労働科学や産業心理学は師の天分と研鑽により、次第に体系化されていきました。
それは「労働の非文化性は労働の社会病理である。」とする師の見解に深く根ざすものでありました(1942年桐原葆見著「産業心理学」より )。
師は労働科学研究所創立(1921年)以来、終始研究所にあって、諸大学及び官民の教育、研究組織の指導者として、また労働科学研究所長、理事及び諸学会の役員を歴任し、内外に輝く業績を残しました。師に接し得た者にして師の慈徳と学恩に浴さざるはなかったのです。
(きりはらしげみ)
桐原葆見:
(1892-1968)
心理学者。広島県出身。東京帝大卒。
1921(大正10)年倉敷労働科学研究所(現日本労働科学研究所)にはいり、1951(昭和26)年所長。1961(昭和36)年日本女子大教授。月経と作業能力の関連を研究し、桐原ダウニー式性格検査法を開発するなど産業心理学の分野の開拓につくした。1968(昭和43)年5月2日死去。75歳。
安佐南区役所 市民部 区政振興課あさみなみ散策マップ 八木山の端ルートを参考に(わたしは)はじめてぶらり散歩し、ここ浄楽寺を訪ねました。境内にここで取り上げた「桐原葆見先生生誕百年記念碑」をみたので撮影しました。
碑の裏に碑文があり、ここ浄楽寺の住職であった方が(産業)心理学者であったことを知りました。
 12.02.26裕・記編集

10.10.28撮影
広島市安佐南区八木4-19-30 浄楽寺

10.10.28撮影



「広島ゆかりの人たちの石碑など」編



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