じゃおういけ の ひ
蛇王池の碑

  安佐南区八木に建立されている「蛇王池の碑(蛇王池大蛇靈發菩薩心妙塔)」です。
*2014(平成26)年8月20日広島市土砂災害ではこの辺りも大きな被害にあい、“蛇王の池碑”も流され、後日再建されたそうです。2
0.02.31.追記
正面: 南無妙法蓮華経 蛇王池大蛇靈發菩薩心妙塔
側面: 天文元(1532)年壬辰二月二十七日八木村阿武山字中迫に於て當村の勇士香川右衛門太夫勝雄大蛇を退治す 其の首當地に落ちて隠れたと言ふ因って蛇王池と稱す
側面: 昭和二十七(1952)年弔四百二十年遠忌■當  同心會
裏面: 一氾衆生悉有佛性  施主(6名)
昔、阿武山の中腹に何千年も生きている大蛇が住んでおり、人里に下りてきては人々に害を与えていました。
八木城主・香川光景が大蛇退治を呼びかけたところ、香川八将の中で最年少(18歳、十五人力)の香川勝雄が志願しました。1532(享禄5)年2月27日一人で馬に乗り阿武山の中迫というところまで登ると、屏風を立てたような岩があり、大木に頭をのせていた大蛇がいました。大蛇が勝雄を飲み込もうと飛びかかってきたとき、勝雄の抜いた太刀が大蛇の首をはねました。切られた大蛇の首が落ち、流れ出た血が川のようで、ついには沼ができて深く沈んでいったそうで、そこが蛇王池と呼ばれ、供養塔が建てられたという云い伝えだそうです。
(異説)
香川勝雄が大蛇(龍)を退治した後に盲目となり、困った勝雄が近くにある湧き出た泉で目を洗うと目が見えるようになったことから、眼病に効く霊験あらたかな水として、知られるようになったのがこの地の龍華寺にあり「御奇良功霊水」と呼ばれているそうです。
2008年安佐南区区政振興課発行「あさみなみ散策マップ:八木ルート」を参考にこの地区を散策したのです。
JR梅林駅で降りてすぐのこの碑を探したのですが、わからなかったので、誰かおられないかとみると庭の手入れをされていた奥様がおられたので尋ねたのです。「いまは極々小さくなってしまっていますが、下に見えるのが蛇王池の名残ですよ」と云われましたので撮影したのが最初の画像です。そしてその碑の建立場所もわかりにくいようですがと教えていただきました。
 09.11.14裕・記編集

08.12.29撮影

08.12.29撮影
広島市安佐南区八木3-19付近

08.12.29撮影

08.12.29撮影

08.12.29撮影



「民話・伝説」編



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