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安佐北区可部東(上原地区)にお祀りされている耳観音さま(大石に刻まれています)です。
※2014年8月20日広島土砂災害でこの観音様を雨露から守っていた上屋が倒壊しなくなっていました。 |
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当所所在の耳観音(大石観音)について |
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一、文政2(1819)年2月浅野藩への書出帳によれば |
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一)田屋の上
二)観音堂一宇、梁間一間半、桁行二間、茅葺
三)本尊 大石 |
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二、天保2(1831)年6月「覚」があり、それによれば |
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大胡より現在地の下方約10mにあったが、引き上げることになり、
その際、他村よりも加勢に預かり天保元(1830)年無難に引き上げる。 |
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三、耳観音と崇められる謂れ |
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大石観音の後ろ左右に仮称耳石が堆く積まれている。この耳石の個数から、
かなり以前そして遠方から耳の不自由な方が耳石を供え、お参りされている。 |
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四、現在のお堂について |
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昭和45(1970)年の台風により倒壊したため、地元の方の寄附によりブロック建築で再建しました。 |
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平成14(2002)年12月 建立者:土井達郎、記述者:明賀旭眞 |
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可部公民館発行「可部の散策2」に『昔、耳や目の悪い人に霊験があるといわれ、治った人はお礼に、穴のあいた石を供えた』と紹介がありましたので、2011年に立ち寄ってみました。
説明板(上記)が設置されていましたので、この場所に建立された経緯がわかりました。 |
2015年久しぶりに立ち寄ったのです。
昨(2014)年8月20日早朝からの豪雨での土砂災害でこの観音様を守っていた上屋が倒壊しなくなっていました。耳観音様を刻んだ大石は、土砂に巻き込まれたのでしょうが、鎮座されたままでした。
この頁の編集画像を増やし、頁を更新するとともに、被害後(2015年撮影)は別頁で編集しました。 |
15.11.06.更新 11.04.02.裕・記編集 |