萬国製針株式会社:針製造を見学する

  西区楠木町2-3-32で針を製造している「萬国製針(株)」の見学記です。
(はり)
針:
1)布などを縫うのに用いる道具。ごく細い鋼製の短い棒で、一端をとがらせる。
  他端に糸を通す穴がある縫い針・刺繍(ししゆう)針・革針・毛糸針などや、穴のない待ち針、
  他にミシン針など多種ある。
2)細く鋭く先端のとがった形のもの。  (ウ)注射針。
(needle)
ニードル:
1)針、縫い針。
2)登山】 針のように鋭い外郭線をもつ岩峰。
針は広島市の地場産業として戦前より栄えていたことをわたしは聞いていました。
それは1900(明治33)年ドイツから製針機が輸入されたことや、第一次世界大戦後輸出が急増したことにあると云われています。
しかし広島は針の産地として有名ですが、自社ブランドで売買している企業は少ないとも聞いていました。
見学をした萬国製針も「クローバー:clover」のブランドですからと会議室での見学前の説明で知ったのです。
三篠公民館主催「まち発見ウォーキング」で交流ウォークのウォークスタッフの一員として3回ほど参加したのです。その中で、交流ウォークコースにはなかった、萬国製針株式会社で手縫い針の製造工程を見学できたのです。
広島ぶらり散歩「資料館など」編に加えるのは(針の製造企業ですので資料館とは違いますので)どうかとも思いますが、広島の地場産業として資料館にも匹敵するものがあると(わたしは)考え、加えました。
撮影画像の整理が悪く、2007年見学したというのに1年も経ったいまになってこの頁を編集していますので、撮影した製造工程の画像と説明文が違っていいるものもあるでしょうが、お許し願って見てやってください。
(米国が得意とする)金融工学とやらで金が金を生む世の中は間違っていると前々から思っているわたしですが、針の製造を見学して、職人気質が根底に流れているように思う日本の技術力があればこその、ものづくり日本の戦後発展を考えていました。
また、中国などの新興工業国の安い針に対抗するための針の製造は製造工程を省かなくてはその価格の針はできないと云われていたことがとても印象的でした。
日本が世界に誇る針製造技術の高さを思いましたが、歌にある♪♪母さんが夜なべをして・・・なんてわたしが小さかった頃ツギアテをした靴下なんて考えられない今の世は手縫針には受難な時代なのではと思いもしましたが。
09.01.28裕・記編集

07.10.17撮影

07.10.17撮影

07.10.17撮影
JIS表示工場 広島市西区楠木町2-3-32工場 見学前に基礎的説明をしていただきました 工場での説明

05.02.17撮影

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縫い針の原材料(はがね) 縫い針の原材料 伸線 直線切断

07.10.17撮影

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先頭研磨 パンチ型(穴あけ)等見本 頭部成形 (ぬき→穴あけ→型打ち)

07.10.17撮影

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熱処理(焼き入れ) (湯温) 焼き戻し 不良針の見本

07.10.17撮影

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焼き戻し 針揃え ロール研磨 後先揃え

07.10.17撮影

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ニッケルメッキ ニッケルメッキ 金メッキ 金メッキ

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後処理 (針揃え) (長短検査など) 製品分類棚

07.10.17撮影

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07.10.17撮影

07.10.17撮影
規格外の選別 規格外品 包装 (真空パック包装)
萬国製針株式会社・略沿革
1918 大正7年2月 萬国製針商会として創業
1945 昭和20年8月6日 原子爆弾により事業所壊滅
1946 昭和21年3月 事業所復興
1948 昭和23年12月 萬国製針株式会社に改組
1954 昭和29年4月 JIS表示許可工場優良工場として通産局長賞受賞
主要製品
手縫針
普通手縫針
特殊手縫針
包針、ニードルプリスターパック、ニードルブック、
ニードルコンパクト、自動シール包装
線材加工製品 いか釣針、自動車部品(コーナーシールスプリング等)、手芸用品



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