(ふじわらのためとき)
藤原為時:
(生没年不詳) |
平安時代中期の歌人・漢学者。紫式部・藤原惟規(のぶのり)の父。
菅原文時の門下で学ぶ。花山朝には外戚藤原義懐の知遇を得て式部丞・蔵人となり、一条朝には左少弁となったが、それを除くと受領階層として相応な官途を歩む。最高位は正五位下。長和五(1016)年に出家した。和歌・漢詩ともに才能には定評があり、『本朝麗藻』などに作品が残る。 |
(だいにのさんみ)
大弐三位:
(生没年未詳) |
平安中期の女流歌人。本名、賢子。藤原宣孝女。母は紫式部。大宰大弐高階成章の妻。
上東門院に仕え、越後弁と称される。後冷泉天皇の乳母で、天皇即位後は従三位典侍となる。勅撰集に三七首入集。家集「大弐三位集」。 |
(いちじょうてんのう)
一条天皇:
(980-1011) |
第66代天皇(在位 986-1011)。名は懐仁(やすひと)。
円融天皇の第一皇子。在位中は藤原氏の最盛期。 |