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中区基町の広島市立中央図書館に建立されている山田忠治作「千人針」です。 |
「千人針」
1943(昭和18)年作
山田忠治
1900(明治33)年〜1954(昭和29)年 |
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せんにんばり
千人針 |
1枚の布に、千人の女性が赤糸で一針ずつ縫い、千個の縫い玉を作った布。出征兵士の武運長久を祈って贈った。
日清・日露戦争のころ始まり、日中戦争以後盛んになった。千人結び。 |
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HPを編集していて関連の資料がないかと、何度か訪ねている広島中央図書館3階広島資料室の前と云うか3階ホールに展示してある木彫に目がいくことがなかったようで、2012年になって3点の彫刻が展示されている事に気がつき、広島ぶらり散歩「野外彫刻など」編に加えようと撮影しました。 |
エレベーターを降りてこれら木彫をみた時、暗い雰囲気を醸し出した作品だなと直観的に思いました。手前2体が下を向いていますが、少し離れて置かれているこの作品は正面を向いていますが、この作品も含めて思ったのです。
この作品プレートをみると、1943(昭和19)年作「千人針」とありました。
1943年といえば太平洋戦争の敗戦が決定する1945(昭和20)年8月15日に向かっているころで出征する人たちは、死を覚悟しながら武運長久を祈って糸を縫い付けて結び目を作ってくれた人たちの願い・・・千人針を題材取り上げた作者・山田忠治の心に深くかかわっていたのではないのか?と感じながらこの「千人針」と題された作品をみました。 |
12.08.15裕・記編集 |