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南区江波地区を舞台にした“おさんぎつね”の民話が残っていますので取り上げました。
※また、南区江波東の広電江波線終点江波電停すぐに建立されている林健作「おさんぎつね・像」も取り上げています。 |
おさんぎつねの話のひとつです。
『昔、江波山(えばやま)附近に「おさん」という名の狐(きつね)が住んでいて、夜ごと通りすがりの人たちに美女や役者になり、だまして喜んでいました。
ある晩、江波の土手を通りかかった能役者(のうやくしゃ)の前におさんがあらわれ、いろいろな人に化けて驚かそうとしましたが、能役者は、ちょうど持っていた衣装道具袋からいろいろな能面をだし、それをかぶり応戦しました。
おさんは驚き「なんで、そんなに化けられるのか、その中をみせてくれ。」と云ってしきりにせがんだそうで、能役者は袋をあけてやりました、おさんは喜んで中に入りこんだ。そこで、能役者はすかさず袋の口をくくって、振り回した。目を回したことは云うまでもないことで、おさんは痛い目にあったとさ』というものです。 |
江波のおさんぎつねの話には、他愛のないいたずらの話で残酷なものはないそうです。
「おおさまぎつね」と云われていたとか「三吉きつね」とか云われていたのが段々転じて「おさんぎつね」になったなどとも云われ、全国各地に、おさんぎつねの話があるようですね。 |
ここ江波のおさんぎつね像の作者がサインから林健とわかりました。広電江波終点で降り、広電車庫に立寄り許可していただき被爆電車156号をみた後このおさんぎつね像をみました。 |
07.02.20裕・記編集 |