加藤唐九郎作:陶壁画「潮音」
  中区大手町の広島県民文化センター・玄関ホールの壁に設置されている加藤唐九朗作の「調音」と題された陶壁画です。
題名:  潮音 (ちょうおん)      昭和60(1985)年3月吉日   加藤唐九郎
「潮音」というのは、水に恵まれたこの土地にゆかり深いばかりではなく、仏教では大勢の僧の読経の声をいう。
10年前、あるテレビ局で、「広島に私の陶壁を作りたい」という話をしたことがある。今回、広島県民文化センター・玄関ホールの陶壁製作のご依頼をいただき、それが実現したことを非常に喜ばしく思っている。これは一人の日本人として、この土地に刻まれた原爆投下という人類の受難の歴史に対する、鎮魂の心を遺しておきたいという思いを抱きつづけていたからである。
潮(うしお)の音は、人々の、時の流れを越えた声とならざる声でもあり、世界が明日へとつながっていく鼓動でもある。
加藤唐九郎 (かとうとうくろう)  (1898-1986)
  陶芸家。愛知県瀬戸の生まれ。
伝統的陶芸の研究・再現に努め、卓越した技倆(ぎりょう)を示した。
1914(大正 3)年 築窯し、作陶に入る。1952(昭和27)年 織部焼の技術で国の無形文化財有資格者に認定される。著書は一無斎と号し「陶器大辞典」など
資料をみていてこの陶壁画が県民文化センターに設置されていることを知りましたが、恥ずかしいことにわたしは作者の加藤唐九郎を知らなかったのです。
2005年撮影時に説明板を読んで平和の願いが込められた作品であることを知りました。
2015年原爆関連の慰霊碑、平和祈念碑などを巡ったのです。その時この陶壁画も平和祈念碑などに入りますので頁を更新しようと久しぶりに訪ね撮影していたのです。
しかし、その画像の整理が悪く2015年に更新できないままブログで紹介しました。2016年の今になって撮影画像がわかりましたので、遅まきながらこの頁を更新しました。
16.04.11.更新  12.01.11再編集   05.01.22裕・記編集

05.01.22撮影
広島市中区大手町1丁目5-3  広島県民文化センター・玄関ホール

05.01.22撮影

11.05.21撮影

15.03.25.撮影
(横の壁には広島神楽のPR画像です)

15.03.25.撮影

15.03.25.撮影
(二階に上部がみえる彫刻は、松本隆司作「青春の譜」です)
敬称は略しました



「原爆関連慰霊碑・平和祈念碑等」編


野外彫刻など」編



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加藤唐九郎作:陶壁画「潮 音」
松本隆司作:青年の譜
加藤重高作:中央図書館陶壁画


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