澄川喜一作:鷺舞の譜

  山口市滝町の山口県庁前庭に建立されている澄川喜一作「鷺舞の譜」です。
鷺舞(さぎまい)の譜(ふ)
このモニュメントは、21世紀にむかって建設された新山口県庁舎のシンボルとしてつくられたこので、その構想には、庁舎だけではなく背景となる地形をも考慮し、三という基本数を原理としてデザインされています。
三という数は最も安定した数であり、毛利元就の三矢の考えにも通じるものです。中心の御影石の上の鷺は、県無形文化財の鷺舞からイメージされたもので、その高く羽ばたく姿は、未来にむかって飛躍しようとする山口県の姿を表現しています。
この製作は、現東京芸術大学長・澄川喜一によるものです。なお、この彫刻及び県庁舎内の一連の作品が第13回吉田五十八賞:1988(昭和63)年6月の受賞作品となりました。
このモニュメントは宝くじの普及宣伝事業として整備されたものです。
                                  昭和59(1984)年3月 山口県  寄贈:日本宝くじ協会
澄川 喜一(すみかわ きいち:1931-2023 )
彫刻家。島根県出身。東京芸術大学美術学部彫刻科卒業。元東京芸術大学学長。新制作協会会員。日本芸術院会員。
1979(昭和54)年第8回平櫛田中賞など。2008(平成20)年文化功労者。2020(令和2)年文化勲章受章。
(さぎまい)
鷺舞:
山口県山口市の八坂神社や島根県津和野町の弥栄(やさか)神社で、室町時代に京都の祇園会(ぎおんえ)から伝えられた民俗芸能である神事で、7月20日〜27日に行われます。国の重要無形文化財に指定されています。
雌雄2羽のサギの作り物をつけた者が,笛,太鼓などの囃子(はやし)に合わせて踊る。
新県庁舎: 敷地面積:124,850u。建築面積:10,283u。延面積:72,000u。竣工:1984(昭和59)年6月
構造:鉄筋コンクリート造地上15階、地下1階。高さ69.2m。
瑠璃光寺から山口大神宮に行く途中にみたのが旧山口県庁舎で、その先でみたのがこのモニュメントでした。
説明板を読むと(新しい)県庁舎内にも彫刻があるようでしたが、正月休みでしたので、このモニュメント「鷺舞の譜」だけの撮影になりました。
12.02.27裕・記編集

07.01.03撮影
山口県山口市滝町1-1 山口県庁

07.01.03撮影

07.01.03撮影

07.01.03撮影

07.01.03撮影

07.01.03撮影



「山口ぶらり散歩」編



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旧・山口県庁舎
  澄川喜一作:鷺舞の譜
山口大神宮


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