「ピカソ青の時代を超えて」展でみたピカソ絵画作品

  広島市中区基町のひろしま美術館で催された“ピカソ青の時代を超えて”展でみた「ピカソ絵画作品など」です。
ひろしま美術館で催された特別展“ピカソ 青の時代を超えて”の中で見た作品で、撮影可だった作品です。
当然、ピカソ・青の時代の作品も撮影可がほとんどでしたが、どうも作品が暗くて(わたしは)撮影する気になれなかったので撮影していません(ので紹介できないことをお許し願っておきます)。

23.04.17.撮影

23.04.17.撮影

23.04.17.撮影

23.04.17.撮影

23.04.17.撮影
ピカソ作(1896年)
自画像
ピカソ作(1929年)
花束を持つピエロに
扮したパウロ
ピカソ作(1957年)
ラス・メニーナス
(マルガリータ王女)
ピカソ作(1970年)
女の半身像
ピカソ作
ピカソのアトリエにて
(ジャウマ・サバルテス著)
「ピカソ・青の時代を超えて |特別展は、ひろしま美術館の宣伝文によると、
『この特別展は、国内でも屈指のピカソ・コレクションを誇るポーラ美術館とひろしま美術館の共同企画展です。
二館の珠玉のピカソ・コレクションに、それぞれの時代を彩る国内外の貴重な作品群を加えた約70点の作品で、ピカソの幅広い創作活動を紹介します。
また本展では、両館がこれまで欧米の美術館の協力を得て深めてきた最新の科学技術を用いた調査や研究を通して、ピカソの制作のプロセスに焦点を当て、20 世紀の巨匠が遺した創造の軌跡に迫ります。』と云っています。
ピカソにおける「青青の時代」とはウィキなどを参照すると
『「青の時代」と云われる期間は1901年-1904年という短い期間でしたが、多くの人に影響を与えました。主に青色を主体とした作品を描き、盲人や娼婦、乞食などの社会の底辺にいる弱者を題材とする作品を描き続けました。
ピカソの中に渦巻いている負の感情を絵画に表現し、何か新しい感情の表現方法を模索していたのでしょうか。
ピカソの青の時代の作品からは「死」「苦悩」「絶望」「貧困」「悲惨さ」「社会から見捨てられた人々」などをメランコリックに表現されているように思えます。
今では「青の時代」という言葉は、孤独で不安な青春時代を表す一般名詞のようになっています。』
藝術にも疎いわたしですので、ピカソの青青の時代のことは、ここではじめて知るという状態でした。
会場ではそれなりに鑑賞する人がいたので、撮影しやすい作品を撮影してこの頁を編集しました。
24.03.09.裕・記編集
自画像(ピカソ)
1895年一家でバルセロナに転居したピカソ(西:1881-1973)はラ・リョッジャと呼ばれる美術学校に飛び級で編入しました。
この時期の自画像はいくつか例があり、かつらを被った貴族風にしたり、おしゃれな伊達男風に描いたり、描き方を色々な効果を試しています。
中でも本作品は、スペインの巨匠ベラスケス(西:1599-1660)の肖像画を思わせ、ピカソの早熟な才能を示しています。
パブロ・ピカソ
自画像
1896年 油彩:カンヴァス   バルセロナ・ピカソ美術館蔵
スペイン=西班牙
わたしが思うピカソの人物像は写真で見ていましたが、考えれば晩年の人物像だったので、この自画像に目が留まったのです。

23.04.17.撮影
広島市中区基町3-2  ひろしま美術館

23.01.05.撮影
花束を持つピエロに扮したパウロ
本作品は長男パウロが8歳の頃に制作された肖像画です。
パウロが2歳の時にアルルカン(ピエロ)に扮した姿を描いた作品が他の人の手に渡ってしまったため、その代替として描かれたと云われています。
ピカソはアルルカンをしばしば題材として描き、アルルカンに仮装した自画像も残しています。そのためにこのパウロの姿も、ピカソの自己投影とみることもできます。
絵のなかの絵具を載せたパレットを連想させます。
パブロ・ピカソ
花束を持つピエロに扮したパウロ
1929年 油彩:カンヴァス   ポーラ美術館蔵
ピカソでもこういう作品があるのかと撮影しました。
この時代は、シュルレアリスム(超現実主義)の時代の作品だそうです。

23.04.17.撮影
ラス・メニーナス(マルガリータ王女)
ピカソが手がけた“ラス・メニーナス(西班牙語で女官たち)”の連作のうち、本作品はベラスケス原作では中央下寄りに描かれているマルガリータ王女の全身像です。
全身像は三点描かれとぇいましたが、その内の最後のもので、唯一鮮やかな色彩で彩られています。ポーズやドレスの形などは原作を踏襲しつつも、ピカソ独自の表現へと昇華されて、こちらを見つめる王女のまなざしが、より印象的な作品になっています。
パブロ・ピカソ
ラス・メニーナス(マルガリータ王女)
1957年 油彩:カンヴァス   バルセロナ・ピカソ美術館蔵
これぞピカソの作品だなと(わたしは)思ったので撮影しました。
ピカソの時代的には、1954年からはじまった晩年の作品に分類されるようです。

23.04.17.撮影
 
女の半身像
1970年ピカソ(西:1881-1973)は88歳の夏に、アヴィニヨン法皇庁で近作をア集めた展覧会をするなど。晩年にいたっても精力的に制作を続けていました。
白地に太い筆で一気に描かれたようなエネルギッシュな本作品でも、その旺盛な制作意欲が感じられます。オーラをまとうような溌剌とした女性像である一方、深い鷲鼻のシルエットを持つ姿が男性であることを暗示し、様々な要素が画面上で変容し混ざり合う、ピカソの手法を示しているとも云えます。
パブロ・ピカソ
女の半身像
1970年 油彩:カンヴァス   ひろしま美術館蔵
この作品も、わたしがこれぞピカソの作品だなと思ったので撮影しました。
ピカソの時代的には、1954年からはじまった晩年の作品に分類されるようです。

23.04.17.撮影

23.04.17.撮影
ピカソのアトリエにて (ジャウマ・サバルテス著) 
晩年、秘書も務めたピカソ(1881-1973)の友人ジャウマ・サバルテス(1881-1986)が執筆、編集した作品集。
石版画を専門とするフェルナン・ムルロの工房で制作されたが、ピカソはここで刷り師らとともにあらゆる技法を実験したといわれています。
ピカソが伴侶ジャクリーヌと住んだカンヌの別荘「ラ・カリフォルニ」のアトリエの内部が、軽やかな線と色彩で描かれています。
パブロ・ピカソ
ピカソのアトリエにて (ジャウマ・サバルテス著)
パリ、フェルナン・ムルロ1957年刊  リトグラフ/紙   ポーラ美術館蔵
絵画ではなくリトグラフ作品もあったのだと撮影しました。
リトグラフとはウィキによると
『(lithographとは版画の一種の平版画。
水と油の反発作用を利用した版種で、製作過程は大きく「描画」「製版」「刷り」の3工程にわかれる。
ほかの孔版画、凹版画、凸版画などに比べると複雑で時間も多く要するが、クレヨンの独特のテクスチャや、強い線、きめ細かい線、筆の効果、インクを飛ばした効果など、描写したものをそのまま紙に刷ることができ、多色刷りも可能で、版を重ねるにつれて艶を有した独特の質感が出てくる。
19世紀頃、ヨーロッパで偶然から原理が発見された。
以前は巨大な石(石灰岩)に描いていたので石版画(石版印刷術、リトグラフィ)とも呼ばれるが、扱いやすいアルミ板に描くことが近年は多い。』そうです。

23.04.17.撮影

23.04.17.撮影


「野外彫刻など」編



広島ぶらり散歩へ
-絵画・リトグラフ-
ピカソ作「自画像(ピカソ)」
ピカソ作「花束を持つピエロに扮したパウロ」
ピカソ作「ラス・メニーナス(マルガリータ王女)
ピカソ作「女の半身像」
ピカソ作「 ピカソのアトリエにて(ジャウマ・サバルテス著)
-彫刻-
ピカソ作「女性の頭(フェルナンド)」
ロダン作「頭部:バルザック記念像の習作」


ひろしま美術館


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