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三次市小田幸町に建てられ開館している「広島県立歴史民俗資料館」です。 |
広島県立歴史民俗資料館入館時頂いた館のパンフレットによると
『広島県は、瀬戸内海のほぼ中央に位置し、瀬戸内海と中国山地に育まれた特徴のある文化を創造して来ました。なかでも中国山地の中央部に位置する(広島県)県北部には、日本海に注ぐ江の川と中国山地の豊かな自然と風土を背景に数多くの歴史遺産が残されています。
今日の生活文化は、この回廊を通じて入ってきた大陸・北部九州や近畿地方の新しい文化や、中国山地のたたら製鉄を仲介とする山陰地方の文化などの影響を受けながら形作られてきました。
広島県立歴史民俗資料館は、江の川と中国山地を主要なテーマに地域の考古・歴史・民俗の資料を幅広く収集・調査・研究し、保存するとともに、展示や学習支援活動により、広く公開する施設です。』と紹介しています。 |
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建築面積:3,249.51u。延床面積:3,712.40u(地階921.77u+1階2,790.63u)
本館:常設展示室・事務室等。 新館:企画展示室・研修室・収蔵庫等。 |
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「広島県立歴史民俗資料館」と「広島県立みよし風土記の丘」は、一体的に活用いただく施設として1979(昭和54)年にオープンしています。
「みよし風土記の丘」は、約30ヘクタールの自然に恵まれた広さがあり、この丘の中には、国史跡「浄楽寺・七ッ塚古墳群」や国重要文化財「旧真野家住宅」をはじめ、復原古代住居、復原石室・石棺や自然野草園、野鳥の森などが整備されています。 |
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(ごうのがわ)
江の川: |
広島・島根両県を流れる中国地方第一の川。中国山地に源を発し、上流(広島県域)では可愛(えの)川ともよばれ、三次市で三川{馬洗(ばせん)川、西城川、神之瀬(かんのせ)川}と合流。島根県の江津(ごうつ)市で日本海に注ぐ。長さ約194km。ごうがわ。 |
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この資料館での目玉の一つとも云える「古代ローマ帝国産の硝子玉」があります。
『三次市東酒屋町の松ヶ迫矢谷遺跡で、弥生時代末の王の墓(矢谷墳丘墓3世紀前半)を取り囲む墓から出土したガラス3点(直径約1cm)が古代ローマ帝国産ガラスで作られていた可能性の高いことが分かりました。
ガラス玉は、1977(昭和52)年三次工業団地造成に伴ともなって行われた発掘調査で埋葬施設から出土しました。コバルト色で、長さ7.3〜7.9o、直径8.8〜9.9mm。中央に穴が空けられ装身具の一部に使われたと推測されています。
奈良文化財研究所が分析した結果、これらのガラス玉はローマ帝国産ガラスの特徴を示しました。ガラスの産地は、地中海沿岸から中東にかけてのエリアと考えられます。玉形に加工したり、色付けしたりした地域は不明です。1800年前の物流が確認できる貴重な資料です。』との新聞記事で(わたしは)知りましたが。 |
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以前も見学した事もあるこの広島県立歴史民俗資料館でしたが、今回はこの後「みよし風土記の丘」を見学しようとしていましたので、わたしなりに興味がある展示物と説明パネルとをみていきました。
見学したのが黄金週間前の4月26日でしたが、見学者は、交流ウォークの増田先生とわたしという寂しさでした。その中で声を掛けた、学芸員の方が黄金週間に見学に訪れる子どもたちに‘レプリカ埴輪の組立てゲーム’‘復元古代衣装(右画像)を着ての記念写真撮影’などの催し物の段取りをされていました。 |
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いろいろとこれはみておかなくてはという展示物があります。
新館の方では、春の展示会「発見!ひろしま・ヒストリア−日本史を彩る ひろしまの文化財−」展が催されており、その中で、ナウマンゾウの化石、(東広島市の)三ッ城古墳で発掘された朝顔形埴輪など、厳島神社蔵の紺糸威鎧などを注視して見学しました。
撮影して紹介した展示物もありますが、ご自身の目で観られるとわたしの撮影画像では表せない迫力というものがありますので、是非ご自身の目で見学される事をお勧めしますという言葉でこの頁の編集を結ばせて頂きます。 |
13.05.03.裕・記編集 |
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