(大和ミュージアムレンガパーク)戦艦陸奥の部材屋外展示

  呉市宝町の(大和ミュージアム)レンガパーク」に展示されている「戦艦陸奥の部材」です。
*「大和ミュージアム」のエントランス横に展示されています。
大和ミュージアムの公開資料によると
戦艦「陸奥」の主砲身、スクリュー、主蛇などの引揚品を展示しているそうです。
戦艦「陸奥(むつ)」 (艦名は、青森県から福島県にかけての旧国名に由来)
[要目]基準排水量:39,050屯。全長224.94m。全幅34.60m。馬力82,000馬力。速力25.3ノット。
[装備]主砲41cm砲8門。副砲14cm砲18門。搭載機3機。カタパルト1基。
起工1918(大正7)年6月1日。進水1920(大正9)年5月31日。竣工1921(大正10)年10月24日。
改装1936(昭和11)年9月30日。
1921(大正10)年横須賀海軍工廠にて完成しましたが、第2次大戦中は温存され前線への出陣はほぼなかったそうです。当時では世界最大規模の戦艦でした。
1943(昭和18)年6月8日山口県岩国市の沖合に停泊していたところ、突然爆発、艦体は海中深くに沈みました。乗組員約1400人のうち1121人が死亡。爆発の原因はいまも分かっていません。
*参考として[戦艦大和:要目]基準排水量:64,000屯。全長263.00m。全幅38.90m。
       戦艦「陸奥」 Battleship Mutsu
戦艦「陸奥」は、呉で建造された戦艦「長門」型の2番艦として横須賀海軍工廠で建造されました。しかし、主要な部材である主砲身・副砲身・装甲鈑・主舵・スクリュープロペラなどは呉海軍工廠で製造されたものを運搬し、横須賀海軍工廠で取り付けられました。戦艦「陸奥」は、太平洋戦争中、対空兵装強化のため呉海軍工廠へ入渠 (にゅうきょ:ドック入り)しています。
1943(昭和18)年6月8日山口県柱島沖の連合艦隊泊地に停泊中、原因不明の爆発事故で沈没しましたが、その際にも呉鎮守府から救助隊や原因究明のための調査団が派遣されています。
今(2017年)回の主目的は、大和ミュージアム周辺に設置されているという戦艦大和をデザインした(色違いの)2種類マンホール蓋を撮影することでした(ので)。
ミュージアムの回りをぐるっとした時にみた「戦艦陸奥の艦尾旗竿、主錨、艦尾フェアリーダー、41cm主砲身、スクリュープロペラ、主舵。」を撮影しました。
なぜ、大和ミュージアムに戦艦「陸奥」を構成していた部材が展示されているのだろうかと思ったのです。
説明板を読むと、横須賀海軍工廠で建造された「陸奥」ですが、主要部材の一部がここ呉海軍工廠で製造されていたことと呉で改修されたことからでした。
展示されている主砲身、スクリュー、主蛇などはレプリカ(複製品)だろうな~と思いながら撮影しましたが、大和ミュージアムのweb siteによると引揚品だということがわかりました。
17.06.27.裕・記編集

17.06.17.撮影
広島県呉市宝町5-20 (大和ミュージアム)レンガパーク

17.06.17.撮影
「戦艦陸奥」の艦尾旗竿、主錨、艦尾フェアリーダー、41cm主砲身、スクリュープロペラ、主舵。
 
展示されている部材の位置図です

    旗竿(はたざお)
  旗をつけて掲げる竿。

17.06.17.撮影
「艦尾旗竿」 と [主錨]

17.06.17.撮影

   主錨(しゅびょう).
 主錨の位置は説明板でわかりましたが、主に対する副(副錨)というものは何処かなと思いました。

17.06.17.撮影

17.06.17.撮影

   フェアリーダー(fairleader)
 船から出し入れするロープ類を保護する金物。

17.06.17.撮影
「艦尾フェアリーダー(右舷用)」
    41センチ主砲身の製造について
戦艦「陸奥」に搭載された41センチ砲は呉海軍工廠で開発したもので「陸奥」の建造当時は世界最大の艦載砲でした。
呉海軍工廠砲熕(ほうこう)部が大正7(1918)年に量産初号砲を完成させ以降74門製造しました。大正9(1920)年からは北海道室蘭の日本製鋼所も生産を開始し24門を製造しました。
ここに展示されている砲は、日本製鋼所の2号砲で大正10(1921)年に完成したもので戦艦「陸奥」には昭和11(1936)年に搭載されました。
この主砲身の砲尾に「室2」が刻印されています。(
ということでしたので、柵外からみましたが、カスミ目が進んでいるわたしにはよくわかりませんでした。

17.06.17.撮影
「41センチ主砲身(4番主砲塔左)」

17.06.17.撮影

17.06.17.撮影
  
   スクリュー‐プロペラ(screw propeller)
 船舶で、原動機の回転力を推進力に変えるプロペラ型推進装置。

17.06.17.撮影
「スクリュープロペラ」

17.06.17.撮影

  主舵(しゅかじと読むのでしょうか
説明板に「大正8(1919)年呉海軍工廠造船部製」と記述があります。
副舵というものがあってもおかしくはないと思いますが副の位置はわかりませんでした。

17.06.17.撮影
「主舵」

17.06.17.撮影

17.06.17.撮影



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