平櫛田中作:浅野長勲翁肖像

  廿日市市宮島町下中西町の厳島神社宝物館に展示されている平櫛田中作「浅野長勲翁肖像」です。
      浅野長勲翁肖像    作者:平櫛 田中(1872-1979)
  この像は、浅野長勲(広島藩第12代・最後の藩主:1842-1937)翁の彫像で楠の一本で造られています。
静かに散歩する姿を正面からとらえた立像で、いかにも温厚で深い尊敬の念が込められています。身につけた袍(ほう:綿を包み入れたぬ衣)は、青地金襴唐草、頭巾と袍の襟に模様を彩色で表し、台座後方に木彫霊亀(れいき)を置くなど、晩年の長寿を祝っためでたい姿を写したものです。
作者の平櫛田中は岡山県に生れ、高村光雲(1852-1934)らに木彫を学び、岡倉天心(1862-1913)に影響を受けました。東京美術学校(現在の東京芸術大学)教授となり、のち1962(昭和37)年に文化勲章を受賞しました。
この像は、1955(昭和30)年の制作で、1957(昭和32)年5月に自ら当社(厳島神社)に奉納されたものです。
平櫛田中作品は、JR福山駅前の「五浦釣人」を広島ぶらり散歩「野外彫刻など」編で紹介していましたが、ここ厳島神社宝物館に展示の作品に平櫛田中作品があることを今回はじめて知るという恥ずかしさでした。
硝子ケースの中に展示ですので、わたしの撮影の腕では巧く撮影できていませんので、興味をもたれたら是非ご自身の目で御覧になられたらという事で紹介した頁でしかありませんのでそこのところはよろしくお願いいたします。
 12.05.09裕・記編集

12.04.07撮影
広島県廿日市市宮島町下中西町  厳島神社宝物館

12.04.07撮影

12.04.07撮影

12.04.07撮影

12.04.07撮影

12.04.07撮影



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