奥田元宋・小由女美術館
  三次市東酒屋町に開館している「奥田元宋・小由女美術館」です。
奥田元宋・小由女美術館のコンセプト(≒概念)は、美術館の資料によれば、
『奥田元宋と奥田小由女夫婦の名を冠した美術館で、日本画の「平面」と人形の「立体」との共鳴、そして三次市の自然と芸術との共鳴を目指し、美術・芸術文化の振興拠点としての役割を担います。』
と云っています。
また、美術館の建設コンセプトは、

『自然との調和を基本とする芸術空間の構築を理念とし、芸術と自然の綾なす「芸術の舞台」を建築し、自然と人と芸術が交歓する豊かな感動の場を提供する美術館として創られました。ロビーから臨める月の出や、「元宋の赤」を髣髴(ほうふつ)させるシンボルツリーのイロハもみじなど、随所にこだわりが盛り込まれた、建築物(美術館)としての意匠となっています。』
と云っています。
               建物の概要
用途: 美術館。敷地面積:9,365u、建築面積:3,50u、延面積:4,891u。最高高さ:16.85m。
展示室面積:1,840u。 2006(平成18)年完成。
構造: 鉄筋コンクリート造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)地上3階建。
※3階にエントランス(≒入口)があり、ロビー(≒入口に付属する控の間など)階となっています。
外壁: ホワイトコンクリート(白色ポルトランドセメントを用いた)コンクリート打放し[杉小幅板本実(ほんざね)型枠]。
設計: 柳澤孝彦(長野県出身、東京芸術大学建築科卒業:1935-   )+TAK建築研究所。
施工: (建築関連)大林組・加藤組建設共同企業体。
(設備関連)川崎設備工業 東光電気工事 高砂熱学工業
奥田元宋 (おくだげんそう:1912-2003)
日本画家。広島県双三郡吉舎町生まれ。本名厳三。(旧制)日彰館中卒。
1930(昭和5)年上京、児玉希望(1898-1971)門下。1936(昭和11)年文部省美術展覧会鑑査展(文展)で「三人の女性」初入選。以後、新文展、日展で特選。1962(昭和37)年新日展で「磐梯」文部大臣賞、翌(1963)年日本芸術院賞受賞。
1974(昭和49)年吉舎町名誉町。1981(昭和56)年文化功労者。1984(昭和59)年文化勲章受賞。1989(平成元)年広島県名誉県民。

関連頁: (県立広島病院陶版画の)「渓澗春耀」「渓澗秋耀」
奥田小由女 (おくださゆめ:1936-   )
人形作家。大阪府堺市生まれ。旧姓・川井小由女。(広島県)日彰館高等学校卒業。
紅実会人形研究所・林俊郎に師事。1959(昭和34)年現代人形美術展、日本女流人形展で受賞。1972(昭和47)年第4回日展で「或るページ」特選。
1976(昭和56)年奥田元宋と結婚。1988(昭和63)年第20回日展で「海の詩」文部大臣賞。1990(平成2)年第22回日展「炎心」で日本芸術院賞を受賞。1998(平成10)年人形作家として初の日本芸術院会員。2008(平成20)年文化功労者。

関連頁: 天翔る讃歌   愛天心   平和の晨
2012年5月交流ウォーク増田先生の車に同乗させていただき、三次市布野町(旧・双三郡布野村)の中村憲吉の生家、お墓、歌碑を訪ねたのです。
その途中、(わたしは見学したことがない)三次市の「奥田元宋・小由女美術館」を音声ガイドを借りて説明を聞きながら観賞しましたので少しばかり展示作品についての背景などがわかりました。展示作品は撮影禁止でしたので、建物を中心に撮影し、この頁を編集しました。
12.06.17裕・記編集

12.05.29.撮影
広島県三次市東酒屋町453-6

12.05.29.撮影

12.05.29.撮影
駐車場からこの橋を渡って館内に入場(3階がエントランス)。赤いアーチは「元宋の赤」をイメージしているそうです

12.05.29.撮影

12.05.29.撮影
夜のロビーからは月の出や移動の様子、水面に映る月を鑑賞できるそうです

12.05.29.撮影
          外壁石積みの目地の処からの白華が目につきました
はっか
白華
エフロレッセンス

(俗に:鼻たれ)
モルタルやコンクリート、あるいはこれらの二次製品の表面、タイルやブロック、石貼りなどに生ずる白い綿状の吹出物あるいは斑点をいいます。
白華は、セメント中に含まれる硫酸塩、炭酸塩が水に溶けて表面に現れ、水が蒸発して析出した塩で、炭酸カルシウムとして析出されることが多く、不均質な施工による材料分離や透水しやすいコンクリートで発生しやすい現象です。

12.05.29.撮影
エントランスギャラリー

12.05.29.撮影
休憩スペース

12.05.29.撮影
茶室「待月庵」



「資料館など」編



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奥田元宋・小由女美術館
  (美術館内)茶室「待月庵」


「三次市」編


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