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安芸郡海田町畝にある「畝観音免第二号古墳」です。
※日浦山南側標高約15mに位置しています。7世紀前半に作られた円墳です。 |
古墳は3世紀末〜7世紀にかけて、各地で盛んにつくられ、わが町附近(安芸郡海田町や広島市安芸区)でも、古墳が存在しています。
7世紀につくられた、畝観音免古墳は横穴式石室をもつ円墳で規模は当時の広島湾岸では最大規模で、この地域に有力な豪族が存在していたことがわかると聞きます。 |
海田町指定史跡 畝観音免第二号古墳 |
所在地:海田町東海田字観音免甲165-4 |
この古墳はわずかに石室奥壁部が残るのみですが北側の斜面くぼんだところがあることや天井石の上に封土がみられることから本来は傾斜面に築造された横穴式石室の円墳と推定されます。石室の規模は長さ2.3m幅2.0m高さ2.3mあり第一号古墳と同規模と推定され、側壁は持ち送りとなっています。床面には全体に敷石が在り、中央部には幅30cm深さ10cmの排水溝が設けられています。
遺物には、須恵器片、鉄鏃、鉄釘類があった。
第一号古墳と同時期の7世紀前半から中葉にかけて築造されたものと推定されています。 |
昭和53年7月12日指定 (安芸郡)海田町教育委員会 |
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鉄鏃(てつぞく) ≒鉄製の鏃(やじり)。日本では弥生・古墳時代以降用いられた。 |
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須恵器(すえき)≒古墳時代中期から平安時代にかけて作られた土器。
轆轤(ろくろ)成形し、登り窯(がま)で高温焼成した比較的硬質な灰黒色の土器。
主に朝鮮からの渡来人が製作。 |
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畝観音免第二号古墳が大きくもない公園内にあることに気がつかなかったのです。
2006年に山側の階段を上ったところにありましたので撮影しこの頁を編集しました。
周りを見ると斜面を利用したように見えますが確かに円墳のように感じることができました。 |
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