アリヨス・イエルチチ作:アポカリプス
  安佐南区大塚東の広島修道大学に建立されているアリヨス・イエルチチ作「アポカリプス」です。
※作者は、各地で核戦争による地球の危機を訴える作品を発表しており、この作品もその中の一作です。
  「アポカリプス」=黙示     作:アリヨス・イエルチチ(ユーゴスラビア:1948-   ) 
中世からの鉄工の町ムタ(スロベニア共和国)に、鍛冶職人の子として生まれ、電気溶接による鉄の造型に独自の分野を拓いた作家。
子宮=地球の理念を具象化し、生命の根源にさかのぼって、これを傷つけ奪うものすべてに抗議している。7歳のとき被爆直後の「ヒロシマ」の写真ルポを見て衝撃を受け、1972年個展のため招かれた西ドイツで、ネオ・ナチズムの台頭に愕然としてその記憶をよみがえらせ、以来、各地で核戦争による地球の危機を訴える作品を発表。
1978(昭和53)年はじめて広島を訪れ、翌年その印象をもとに日本初個展を開催。1982(昭和57)年には東京都美術館・京都市美術館・広島平和記念資料はじめ日本各地で合計12回の連続展示を行い反戦・反核を訴えた。この作品は連続展における代表作で、子宮(即ち地球)の中に今日の世界状況を描写。枠内に入って見上げればスペルマは今まさに落下せんとする爆弾にもみえ、観る者の姿を鏡面に捉えて、作者の問いかけはより明確になるであろう。
* このアポカリプス(黙示)は、1982(昭和57)年10月広島での個展に出品された52点の中のひとつだそうで、高さ4.2m鉄製の作品です。
資料で、このアポカリプスが広島修道大学に建立されている事を知っていましたので、今回交流ウォーク増田先生に広島新四国八十八ヶ所霊場第十九番霊場毘沙門堂を案内していただいた後、ここ広島修道大学へも連れてきてもらったのです。
資料では、構内の何処に建立されているかわかりませんでしたので、大学本館の事務局で尋ねればわかるだろうと思いました。
1983(昭和58)年3月10日設置されたというこの「アポカリプス」、四半世紀も過ぎた現在わかる方がおられないかなと思った時に、たまたま尋ねている横を通っておられた職員の方が、わたしが(紙に書いていったものを頼りなく読んで)云っている「アリヨス・イエルチチ作のアポカリプス」を聞かれ、設置場所まで行くのに迷ったらいけないので、案内しましょうと云って下さったのです。案内して下さる途中話したところ、この作品を最近は訪ねてくる人はいない、また、学内でもその建立経緯を知っている人は僅かになっていますと云うことでしたので、たまたま通られたこの職員の方に感謝しながら撮影させていただきました。迷わないようにと、再び本館まで案内して下さいました。
帰宅後、広島修道大学WEB SITEのキャンパスマップをみて、途中食堂棟を通って行ったな〜、駐車場を見て、駐車場の話も伺ったな〜と思い、設置されていたのは修大講堂だったのではと思いました。撮影した画像からもホールの大空間が設置場所だったのだろうと思いましたが確証はなく(その時聞けばよかったなと)後の祭りでした。
11.08.25.裕・記編集

11.08.08撮影
広島市安佐南区大塚東1-1-1  広島修道大学

11.08.08撮影
枠内の鏡面には、(太平洋が中心の)世界地図が描かれ上部に原子雲が立ち上っているように見えました

11.08.08撮影

11.08.08撮影

11.08.08撮影



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