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京都市上京区馬喰町の北野天満宮境内に安置されている「撫で牛(たち)」を取り上げました。 |
北野天満宮の主祭神は菅原道真公(845-903)。
平安時代中頃・天暦元(947)年京都に住む多治比文子や近江国・比良宮の神主神良種、北野朝日寺の僧・最珍らが、当所に神殿を建てたのが始まりとされます。
現在の社殿(本殿・拝殿)は国宝で、1607(慶長12)年豊臣秀頼(1593-1615)の造営によるもので八棟造(やつむねつくり:権現造)と称せられ、桃山建築の代表的遺構です。 |
天神信仰と牛 |
菅原道真と牛との関係は、
「道真の出生845(承和12)年は乙丑である事」、「大宰府への左遷時、牛が道真を泣いて見送った」、「道真は牛に乗り大宰府へ下った」、「道真には牛がよくなつき、道真もまた牛を愛育した」、「牛が刺客から道真を守った」、「道真の墓所(太宰府天満宮)の位置は牛が決めた」など牛にまつわる伝承や縁起が数多く存在します。
これにより牛は天満宮において神使(祭神の使者)とされ臥牛の像が置かれるようになったそうです。 |
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北野天満宮に2009年己丑(つちのと うし)、うし年に参拝したのです。
バスツアーの宣伝文句に『牛は天神様の神使とされています。境内は牛の像たちがお出迎え・・・身体の悪い部分を触ると治してくれる「名物‘撫で牛’この機会に是非撫でて下さい」』とありました。
太宰府天満宮に子どものころから初詣などで参拝していましたが境内にこれほどの数の牛の像をみていませんでした。わたしは、上記の「天神信仰と牛」のうちで、道真公の墓所(太宰府天満宮)の位置で牛が動かなくなってそこに決まったということぐらいしか知りませんでした。
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11.12.27裕・記編集 |