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福岡市東区志賀島の“志賀海神社”境内に建立されている「石造宝篋印塔」を取り上げました。 |
福岡県指定有形文化財(考古資料) |
石造宝篋印塔(せきぞうほうきょういんとう) |
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石造宝篋印塔はもともと過去・現在・未来の幸福を願った仏典(宝篋印陀羅尼経)を納めた塔で、わが国では石塔婆(いしとうば)の形式の名称となっています。
志賀海神社のこの石造宝篋印塔は花崗岩を用い、高さ334.5cmです。
上部に反花座(かえりばな)座のある基礎、立方体の塔身、二弧式馬耳形の隅飾りをもつ笠、その上の相輪の四石からなり、塔身の四方の梵字を、また基礎には二面にわたり造立者と貞和3(1347)年造立年を刻んでいます。
完存する宝篋印塔としては県内最古であり、その清楚な姿からしても福岡県を代表する石造物のひとつです。 |
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1998(平成10)年福岡市教育委員会 みんなの文化財を大切に! |
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お墓はくらいの認識のわたしで、辞書を引けばわかっていたのでしょうが、ここ志賀海神社の石造宝篋印塔・説明板を読んだとき、もともとはお墓ではなかったことを知りました。
交流ウォークに参加させていただいてから石塔にも目が行くようになり、広島の地でも宝篋印塔を見ます。
音戸町でみた「伝・清盛塚」廿日市市の「陶晴賢の墓」などですが、お墓の認識が強かったので、五輪塔などに比べると数は少ないように思っていたのです。 |
(ほうきょういんとう)
宝篋印塔: |
宝篋印陀羅尼(だらに)の経文を納めた塔。方形の基礎・塔身・蓋からなり、蓋の上に相輪を立てる。蓋の四隅に隅飾り突起がついているのが特徴。
のちには供養塔・墓碑塔にも用いられた。聖塔(しようとう)。 |
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2018年再び参拝したので参道横に建立されているこの宝篋印塔も撮影したので画像を増やしこの頁を更新しました。 |
19.07.24.更新 08.06.10裕・記編集 |