(花岳寺)鳴らずの鐘
  兵庫県赤穂市加里屋の花岳寺にある「鳴らずの鐘」と呼ばれている梵鐘です。
※現在の鐘は、鋳造当時の梵鐘ではなく再改鋳された梵鐘(なのでいまは鳴る鐘)です。
この梵鐘は赤穂二代藩主・浅野長友(1643-1675)が父長直(1610-1672)のために鋳造したものです。ところが三代・長矩(1667-1701)の代に至り、吉良義央(1641-1702)へ殿中に於て刃傷に及んだことから赤穗浅野家は三代で断絶しました。
1702(元禄15)年12月14日家臣47人は吉良邸へ討入り、長矩の無念を晴らしました。翌(元禄16)年2月4日46士は切腹を仰せつかり、4侯邸で自刃しました。この報が赤穗に届いたとき、町民は46士の死を悼み悲しみ花岳寺に集まりこの鐘を撞きにつきまくり「爾来音韻を失すること五十年」。
1797(寛政9)年再改鋳のこの梵鐘に銘記しています。音韻を失っていた間、赤穂ではだれ云うことなく“鳴らずの鐘”と云っていました(のでその名がいまに残っています)。先の大戦中の金属供出にも「義士との由緒深い」という事で供出を免れました。赤穂市内では唯一の梵鐘です。
広島ぶらり散歩「赤穂義士関連」編を2009年に編集しだしたのです。
番外として2018年になりましたが、‘青春18きっぷ’で長男と訪ねたのです。わたしはここ花岳寺、大石神社を訪ねてみたいと思っていたのです。
広島でも先の大戦で金属供出を免れた鐘をみてきていましたので、興味を持って撮影したのです。
延宝年間に鋳造され、元禄末期から50年という事は宝暦初期に改鋳され、そして50年ほど経ち寛政9年再改鋳されたことが説明板から(わたしは)読んだのですが。
18.08.04.裕・記編集

18.07.28.スキャン
(拝観時いただいたリーフレットの境内略図を使用しています)

18.01.06.撮影
兵庫県赤穗市加里屋1992 花岳寺

18.01.06.撮影
鐘楼

18.01.06.撮影

18.01.06.撮影

18.01.06.撮影



「兵庫県赤穗市」編



(広島ぶらり散歩)
(台雲山)花岳寺
  浅野家三代の墓
  義士墓所
  忠義塚
  鳴らずの鐘
  野口雨情詩碑、大高源五句碑
  大石手植えのしだれ桜二世


「赤穂義士関連」編


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