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山口市香山町の瑠璃光寺に建立されている「友廣保一歌碑」です。 |
「在(あ)り慣れて散歩のところ池のへの五重塔に心はよりて」 |
友広保一は、歌誌・アララギの同人であり、故中村憲吉(1889-1934)、故齋藤茂吉(1882-1953)、土屋文明(1890-1990)の直弟子として歌道研鑽60余年。この間、山口市文化協会所属山口短歌会長、山口県歌誌「なぎ」主宰の他、山口県広報紙歌壇選者、山口刑務所受刑者の文化向上に寄与。昭和57(1982)年文部省推薦で勲五等瑞宝章叙勲、今(1988)年すでに84歳、その山口県歌道への貢献を讃え一碑を建立します。 昭和63(1988)年 文化の日 |
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(ともひろやすいち)
友廣保一:
(1904-1993) |
歌人。山口市出身。
1930(昭和5)年古書店「第三書房」を開業して、生涯山口市を離れることはありませんでした。十代の頃に短歌と出会い、中村憲吉、斎藤茂吉、土屋文明に師事し、アララギ人として歌への情熱を燃やし続けた一生でした。若い頃は旅を好み情景を詠んだものも多く、友人、家族にも目を向けて、なにげない日常を歌っている。
歌誌「なぎ」を発刊の50歳の頃より、わが事を詠んだもの等、独特で軽妙。後半生の歌には、宗教観にも似た一途な生きざまが感じられ、達観した人生を送った歌人だそうです。 |
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*友広に関する資料は山口県のWeb Siteの山口の文学者たちという資料を参考にしました。 |
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瑠璃光寺境内というか、香山公園内というのか散策している時、歌碑が目にとまりました。
説明板を読むと、この歌碑・友広保一は、司馬遼太郎、若山牧水に比べれば全国区の人物ではなく山口で活躍された歌人のようでしたが、撮影しました。 |
12.02.23裕・記編集 |