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中区袋町の頼山陽史跡資料館に建立されている「頼山陽先生像」です。
像作者は奈部雅昭で、富山県の竹中銅器が鋳造施工したそうです。 |
頼山陽(1780-1832)は江戸時代を代表する歴史家であり文人です。
広島の地で育った山陽は文章で名を揚げたいという宿志を抱きこの場所で歴史書を書き始めました。そして推敲に推敲を重ね二十有余年の歳月をかけて日本外史を完成させました。
この山陽畢生の大事業は脱藩騒動から足かけ五年にも及ぶ屋敷内での幽閉生活から始まりました。ここで磨き上げられた文筆は徒手空挙で世間に飛び出した山陽の唯一無二の武器となりました。文筆で己の人生を切り拓いた頼山陽の生涯は今も我々に勇気を与えてくれます。
今ここに頼山陽史跡資料館開館二十年を記念して頼山陽坐像を建立します。願わくば頼山陽の生き方から何かを学ばれんことを
平成27(2015)年11月3日
公益財団法人 頼山陽記念文化財団 |
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*奈部雅昭(なべ まさあき:1957- )彫刻家。富山県出身。金沢美術工芸大学卒業。 |
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2015年11月新聞報道でここ頼山陽史跡資料館に頼山陽像が建立され除幕式があったことを知りましたので、撮影に行こうと思ったのです。2016年3月になりましたが、撮影しました。
像後ろに作者のサイン「雅昭」を見ましたが、わたしにはわからなかったので、尋ねました。館員の方に奈部雅昭ということを教えていただき、また、その原型と云うかそのヒントが、資料館の玄関を入って左手の棚の中に展示されている20㎝ほどに頼山陽彫像(宮島で制作されたもの)であったことも併せて教えていただきました。。
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16.03.15.裕・記編集 |