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中区本通の広島パルコで催された岡本太郎生誕100年企画展でみた「豊饒の神話」です。 |
広島パルコの紹介文によると『戦後の大衆芸術家として絶対的な存在感を放つ岡本太郎の生誕100年を記念し、膨大な作品の中から「顔」や「眼」をモチーフとした作品にフォーカスした展覧会を開催。
渋谷駅構内に常設されている「明日の神話」の姉妹作品「豊饒の神話」岡本太郎の絶筆となった未完成作品「雷人」、後に岡本太郎の墓碑にもなった彫刻作品「若い夢」国内唯一のモニュメント「生命の樹」などを展示する。』と紹介していました。 |
豊饒の神話 |
1968(昭和43)年頃 油彩、キャンバス 岡本太郎記念館蔵 |
岡本太郎は、メキシコシティに建設するホテルから依頼され、壁画『明日の神話』5.5m×30mを制作しました。
さらにホテルの大食堂に高さ9m×幅60mの壁画を依頼され『豊饒の神話』の制作をはじめました。しかし、ホテル建設は計画通りには行かずに、食堂の壁画は制作されませんでした。
本作は、壁画の原画として描かれた3点の中で最大の大きさのものです。 |
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(姉妹作品:明日の神話)
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いまどきの美術展は何を守ろうとしているのか撮影禁止が多いのですが、この岡本太郎生誕100年企画展は撮影『可』だったので、取り上げようと思ったのです。
期間を過ぎたら岡本太郎記念館に行かなくては見られないのでしょうが、期間中は撮影しようと思った方は誰もが撮影している作品でしょうから、広島ぶらり散歩「野外彫刻など」編で紹介しました。
「明日の神話」の展示競争に手を挙げながら、JR渋谷駅という圧倒的な見る人の数に負けた広島市であったことは、各種の報道で知っていましたが、その姉妹作品としてこの「豊饒の神話」があったことは今回(わたしは)はじめて知りました。 |
11.12.24裕・記編集 |